IP-PBXとIPテレフォニーシステム (1)

iptelephony 2005-09-28 18:01:11

 今回からは本題のIPテレフォニーについてお話ししていきたいと思います。

 アバイアが初めて日本でVoIPソリューションを販売開始したのは、1999年6月でした。当時主流のPBX製品「DEFINITY(デフィニティ)」内にIPトランク基板を搭載し、企業の拠点間の通話をVoIP化するというものでした。

 アバイア(当時ルーセントテクノロジー)として、はじめての商用化IP-PBXの誕生でした。その当時のIPトランク基板というものは、PentiumベースのWindowsマシンを丸ごと1台乗せてあるようなもので、PBXの制御部側からすると、別の独立したサーバーと通信を行っているようなものでした。しかし当時としてはPBX内蔵型のVoIPソリューションとして市場をリードしていたと思います。その一方でATMネットワークを利用した、PBX増設架の分散配置ソリューションも注目されていました。

そうした初のIP?PBX販売開始の舞台裏で、米国本社では別のプロジェクトが進行中でした。新しいアーキテクチャを採用したピュアIPテレフォニー・システムの試作機が、そこからさかのぼること2年前の1997年にできあがっていたのです。その後、初のIPテレフォニーシステムとして2001年4月に日本でも販売開始(米国では2000年暮れ)をした「IP600 Internet Protocol Communications Server」という製品の原型です。

19インチラックに収容する全く新しいタイプであるこのIP600のキャッチコピーは、「真のコンバージェンスを実現するIPテレフォニーシステム」でした。コンバージェンス(統合)という言葉は、データと音声の統合という意味を込めて使われています。IP600の大きな特徴は、今までのPBXからイメージする外観と異なり、非常にコンパクトな設計になっていることに加えて、IPネットワーク網を経由して別の拠点に設置されているデジタル電話機や公衆網を収容するためのゲートウェイ装置(旧アセンド・コミュニケーションズ社のMaxというRAS製品を利用)をサポートしている、いわゆるマルチサイト型のソリューションであることでした。

つまり、この製品から「1事業所ごとに1台のPBXシステム」という電話の世界の固定概念がなくなったのです。IP600という製品の販売は、その後のアバイアの将来を左右する非常に重要なマイルストーンでありました。

(橋村信輝)

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