寒い日が続いています。風邪など引いてないでしょうか?
1月の東京での大雪、びっくりしましたね。ちょうど週末だったので夜更ししていました。寝る頃にはチラホラと降っているくらいだったのに、起きて外を見てビックリ! 一面銀世界! 「生まれも育ちも東京」の私としては、寝て起きたら外が一面銀世界なんてことはスキーなどに行かないかぎりめったにないですから。さっさと身支度を済ませ、少々はしゃぎ気味で車に乗って遊びに行きました。
春はもうすぐです! みなさん、寒い冬をなんとか乗り切りましょう!
さて、今回のブログは今までとは少し趣向を変えて、われわれCAの「ITILといえばこの人だ!」という伊藤正博氏にインタビューした内容をお伝えしようと思います。
まずは伊藤正博さんとはどのような人なのかを紹介します。
CAでITILビジネスを立ち上げたのは伊藤さんだと言っても過言ではありません。
CAでいち早くITILを勉強し、社内への認知活動を実施し、お客様へも数え切れないくらいITILを説明してきました。また、セミナーでスピーカーになることも多く、各種メディアにも登場しています。
早速ですが、インタビューの内容をお伝えします。
■いつ頃からITILの活動を始めたか?
「2003年初旬。itSMF Japanが設立する時には既にITILビジネスに着手していた」
去年のブログにも書きましたが、CAはかなり早い段階からITILに着手していました。
■ITILの活動開始当時、お客さんの反応は?
「お客様はITILのことをまるで知らなかった」
笑い話ですが、関西のお客様にうかがった際、「ITILを・・・」と話し始めたら「どこが?」と聞かれたそうです。最初は意味がわからなかったのですが、どうやらお客様は「空いてる?」って聞こえたらしく、トンチンカンな会話になってしまったそうです。
私も昔、ITILの紹介でお客様に伺ったことがありますので、この「笑い話」は決してウソではないということがわかります。お客様に伺った際には毎回、「ITIL」という言葉の読み方(発音方法)、そして「IT Infrastructure Library」の略語であるということから説明を始めていましたから。
■お客様の当時の反応を見てどう思った?
「お客様はまるで知らなかった。当時はITILを知っているのは自分だけ! と優越感に浸ることがあった。ITILを始めるまでは、お客さんに『製品を買ってください』とお願いモードでプリセールス活動をしていたが、ITILが多少浸透してきたころからは、お客様が『教えてください』モードに変わった」
当時、CAではITILでのかなり大きい案件があったため、社内でのITILの認知度も一気に上昇しました。
■アセスメント
「初めてのアセスメントの時、準備万端で向かったつもりだったが、現地に入ると慌て始め、お客様が席に着く寸前まで、『何を聞けばいいんだ?』『どうやって聞けばいいんだ?』と迷いながら開始した」
その後、数件アセスメントを実施して慣れてきたころに感じたことが「ツールの使い方が間違えている・・・」。伊藤さんが描いていたツールの使い方の理想と現実のギャップ、そしてお客様によって常識のレベルや管理水準の違いを再認識したそうです。
また、アセスメントの結果をお客様に提出した際、お客様が考えられていた結果と違うことがあり、激しく怒られたこともあるそうです。
アセスメントを開始する際、お客様に言う「決め言葉」があるそうです。それは「明日から私がこの会社で働けるくらいの情報を下さい」だそうです。アセスメントは莫大な量、そしてさまざまな情報をインプットしてもらったうえで分析しますから。
■ITILの活動をしていてよかったことは?
「スペシャリティができたこと。セミナーに参加してくださったお客様から一目おかれるようになった。企業のトップマネジメント層と話すことが多くなった。アセスメントによって現状を知ることができたので、より現状にマッチした提案ができるようになった」
セミナー開催を重ねるごとに各種メディアでも取り上げられるようになり、ほぼ毎回登壇していた伊藤さんは、外部での知名度が向上していきました。
■ITILの活動をしていてイヤだったことは?
「なかなか製品に落とすことができずに会社の売り上げに貢献できなかった時期があり、会社に申し訳ないな〜っ」と思ったそうです。いろいろなメディアにも記載されていますが、ITIL関連のビジネスは商談サイクルが長いですからね。
■セミナー
セミナーでスピーカーの回数を重ねるごとに、知っている人の顔が増えていったそうです。そのうち、『伊藤正博』というキーワードをwebで検索してセミナーに駆けつけてくださる方もいらっしゃったらしいです。セミナーの回数をこなしていくうちに思ったのが、「聞いてくださる方々はみんな素直。そして、どのセミナーでも毎回質疑応答の時間を用意するけど、質問はほとんど出ない!」。質問が出ないのはわかる気がします。ある程度予習をしてからセミナーに参加すれば、その場で内容を噛み砕いて理解して、わからない部分があれば質問できますけどね。それにしても、IT業界で使われる言葉は難しいと思いませんか?
■メディアへの露出
他団体やパートナー様が企画するセミナーやCAが開催するエンドユーザー向けセミナーでスピーカーをやるにつれ、メディアへの露出も増えてきました。Web等に掲載されている自分の姿を見て、「痩せなきゃな・・・」と思ったそうです。また、昔の会社の同僚からメールがあり「手の届かない存在になったなぁ・・・」とのこと(笑)。
■ITILの良さ
「部分最適ではなく、全体最適を考える理由になるから」
私はこのインタビューのための質問事項を事前に考えていたとき、最初に思いついたのが「ITILの良さって何?」です。私の友人数人がIT業界で働いていてITILに関わっています。その友人たちに「ITILの良さって何?」と同じ質問をしてみました。「社長からやれと言われているから」「長期的なコストが削減できるらしいから」「きちんとしたプロセスが構築できるから」などなど、いろんな返事が返ってきました。確かにその通りです。ITILを活用することによって長期的なコストを削減し、最適と思われるプロセスを確立することができるかもしれません。ただ、大きな視点で、それも端的に言うと「全体最適」なのです。なるほどな〜と思いました。
■最後に、伊藤さんからこのブログを読んで下さっている皆様へ一言
お客様が抱えている問題の解決、お客さんの視点でお客さんの困っていること、お客さんの望む方向に、技術を使ってその方向に向かっていけるような提案をしていこうと思います。今、どんなことで困っていますか? 社長から何を言われて困っていますか? お客さんの問題を聞いて、うちが何を提案できるか、何を提供できるかを常に考えながらプリセールスしていきます。いくらITを使おうが、全て人間のやり取りです。人間同士のやりとりでITILを活用していきましょう。
この他にもいろいろと話をしたのですが(2時間近く話しました!)、残念ながら文字数の都合によって全部は書ききれません。
今後も色々開催されるセミナーで伊藤さんが登壇することも多々あると思います。その際はぜひ皆様に足を運んでいただき、直接聞いていただければと思います。セミナー後にこっそり近付いていろいろ質問してみると、「なるほど!」と思える答えが返ってくるかもしれません。
今後も皆様と一緒にITILビジネスを成功させたいと思っています。
榎本浩
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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