Debian Projectにも参加している野首です。先日、Debian Projectを震撼させる出来事が発生しました。
オープンソースソフトウェア、あるいは一部の商用ソフトウェアでも利用されている、OpenSSLという暗号化ライブラリに、Debian開発者の当てたパッチが原因で予測可能な乱数を生成してしまう脆弱性が入り込んでしまいました。
暗号にとって乱数は非常に重要です。予測可能な乱数を使ってしまうと、それが暗号を破る手がかりとなってしまいます。
ライブラリの脆弱性なので影響範囲も大きく、OpenSSH, OpenVPN, DNSSECの鍵やX.509証明書などが影響を受けます。特にOpenSSHは非常に大きな問題です。
オリジナルのOpenSSLにはこのような問題はないので、今のところDebianとUbuntuがこの脆弱性についてのリリースを出しています。
Debian Projectは当然のことながらさまざまな開発インフラにDebianを利用しています。
そのため、ssh鍵の破棄作業が大量に発生しています。
sshやOpenVPNの鍵が問題のあるバージョンのOpenSSLで生成されたものかどうかを
確認するツールも用意されています。
dowkd.plは危険なデータ列をブラックリストとして保持しており、OpenSSHとOpenVPNの鍵に
それらが含まれているかどうかで危険性の有無をチェックするツールです。今のところ、
ブラックリストは完全に網羅しているわけではないので、もしかするとこのツールでも
チェック漏れが発生するかもしれません。
DebianやUbuntuのユーザの皆さんはお気をつけてください。私の個人的なblogでは、
OpenSSHのチェックと鍵の作り直し方法について具体的に説明
しています。そちらもご参考になれば幸いです。
追 記
タイトルが間違っていました... どうもすみません。また、いろいろとコメントをいただき、大変感謝
しております。皆さんのご意見を参考に、今月の理事会で議論をしてみようと思います。
Debian公式WikiのSSLkeys
というページに関連するさまざまなパッケージと対処法が記録されています。
こちらのほうがより情報が詳しいです。
このページには技術的な解説もなされています。Debianのopensslメンテナが
varglind(メモリリークを検出するツール)の出すエラーを減らす作業をしていて、
その過程で乱数生成ルーチンのバッファの取り扱いをあやまってしまったようです。
こういったツールはメモリの配置に影響を及ぼすので、このようなシリアスな場面では
過信しないことが重要だという教訓になりました。
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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