夏休み前後のセキュリティー対策

呉井嬢次(Johji Kurei) 2005-08-06 09:43:00

 夏期休暇、お盆の季節になって、コンピューターの電源を入れない場合は、セキュリティー対策には十分に注意したい。休暇前、休暇後にとるべき対策を紹介する。

夏休み前に行っておくセキュリティー対策

 夏休みの前にやっておきたいセキュリティー対策としては、業務上の対応、ウイルスチェック、バックアップの3つがある。最初に業務上の対応とは、休暇中に問い合わせに業務が中断しないようにすることである。仕事によって異なるが、代表的なものとして、電子メールの転送がある。業務を代行する同僚に了解をとった上で、自分宛に届いた電子メールを転送し、動作の確認をしておく。これだけで夏休みの後の仕事が楽になる。
 今や電子メールはビジネスで欠かせない要素だ。取引先から「電子メールを送ったのに返事が来ない」と電話で叱られること、電子承認が遅延して仕事が中断する事態も避けることができる。企業によっては、社外に電子メールの転送を禁止している会社もあるので、会社の自分宛のメールを自分の私用メールアドレス、無料メールアドレスに転送することは避けたほうがいい。無料メールサービスには取り扱える電子メール容量に制限がかかっていることがあり、受け取れなくなる場合があるからだ。
 二番目のウイルス対策は、毎日行っていれば必要ない。夏休みが終わって出社してウイルスに感染した場合に備えて、夏休み前にはウイルスに感染していないことを確認しておく。万が一、被害が発生した場合、迅速に原因を特定させる意味がある。ウイルスチェックには、パソコンにインストールされているウイルス対策ソフトウエアの他に、ネットワークを経由して調べることができるウイルス対策ソフトメーカーのホームページ上で行っているサービスもある。
 もし、ウイルス対策ソフトを使っていなければ、このような方法でチェックすることをお勧めする。ちなみに、著者の仕事場では、ウイルス対策ソフトメーカー3社のウイルス対策ソフトを導入している。何故なら、ある製品が検知できなかった場合、他のウイルス対策製品で対処するためである。これ以外に、新種のウイルスを入手、解析するネットワークは別に所有している。話が横道にそれるので元に戻そう。
 最後にバックアップだが、夏休みの間にマシンが故障するかもしれない。万が一に備えてバックアップはとっておこう。

夏休みから戻った時のセキュリティー対策

 夏休みから戻ったら、ウイルス対策、セキュリティーアップデートを忘れずに行う必要がある。自分の利用しているパソコンのウイルス対策が最新状況になっていない。そこで、最初に確認しなければならないことは、自分のパソコンがウイルス対策ソフトの最新パターン(定義ファイル)を入手する先が最新版になっている確認である。
 家庭でウイルス対策ソフトを使っていれば、製品に設定されているウイルス対策メーカーのサイトに直接アクセスするので問題ない。しかし、企業で一括して導入されている場合、直接メーカーにアクセスせず、社内で用意したマシンに最新パターンを置いて配布している。このため、社内に置かれている最新パターンが夏休み前だと、最新のウイルスを検知、駆除できなくなる恐れがある。
 ウイルス対策が終わったら、夏休みの間にメーカーから発表されたセキュリティー修正プログラムの適用(セキュリティーアップデート)を行う。最近は、インターネットでセキュリティーアップデートを公開している企業が増えてきているが、一部の商用データベースではサーポート契約をしなければセキュリティー情報を提供しない企業もある。このため、利用しているソフトウエアのメーカーに確認し、セキュリティーアップデートを行うことをお勧めする。

夏休みの事故はニュースで取り上げやすい

 お盆の時期は、ニュースが枯れる季節でもある。夏休みになれば、過去の記事をまとめた特集、インタービューなど最新でないニュースが増える。これは逆に、ちょっとしたセキュリティー事故や
個人情報のニュースでもニュースで取り上げられやすいことを意味する。夏休みなんて関係なくバリバリ仕事しているベンチャー企業は、これをチャンスに活かしてプレスリリースを出してくる。しかし、知名度のある企業がセキュリティー事故を起こせば、大きく取り上げられる。これは大学だって同じだ。このような事情からも、夏休みのセキュリティー対策は重要なのだ。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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