マイクロソフトはパスワードの強度をチェックしてくれるホームページを公開した。試しにパスワードを入力してみると、弱、中、強の3段階で強度を教えてくれる。ちょっと試してみて欲しい。幾つかの文字列を入力してみると、安全なパスワードの傾向がつかめるだろう。あなたが今まで使用してきたパスワードの強度がわかる。もちろん、このホームページが万能ではない。1つだけ心に留めておきたいことがある。
過去に使用したパスワードの再利用には対応してないこと
最近の情報システムでは、過去に使用したパスワードを再び設定できないようになっている。このホームページで強となっていても、実際に設定できないことが起きる。人が記憶しているパスワードは、次々増えていくと忘れやすい。このため、安易で脆弱なパスワードを選んでしまったり、メモに書いてしまう。利便性とセキュリティの確保が相反するという典型的なケースだ。
しかし、ちょっと工夫すれば、類似しない文字列をパスワードに選ぶ方法がある。パスワードの便利な選び方を幾つか紹介しよう。この方法を使えば、忘れることもなく、簡単にパスワードを推測されない。
文章中の単語の最初の1文字を抜き出す方法
海外のセキュリティ教材でパスワードを選ぶ時に紹介されている方法だ。例えば、次のような英文を覚えておく。
"The quick brown fox jumps over a lazy dog.”
"My faxed joke won a pager in the cable TV quiz show."
"The five boxing wizards jump quickly."
(余談だが、これらはパングラムで、英文にはA-Zの文字が全て使われている)
この単語の頭文字だけとれば、Tqbfjoalg(9文字)、MfjwapitcTqs(12文字)、T5bwjq(6文字)となる。このようにパスワードにすれば忘れない、というパスワードを作る方法だ。残念ながら英文を覚えるのが苦手な人は自滅するので避けた方が良い。英文が苦手な人は、以下の方法でパスワードを選ぶ方法がある。
路線の駅名で乗り換えていく方法
例えば、自分が山手線を使って降りる駅が「東京駅」の場合は、今月のパスワードを"(Tokyo)Eki1"(東京駅1)とする。翌月は、"(Kanda)Eki2"(神田駅に)、翌々月は"(Akihabara)Eki3"(秋葉原駅さん)となる。山手線一周を終える頃には、別な路線や、近所のバス停に乗り換えてパスワードを選ぶ。この方法なら、過去のパスワードで重複することはない。そして一定の暗号強度を維持することができる。
身近にある一覧を活用する方法
学校や職場には、座席表や電話番号の内線表など、定位置に置かれている一覧表がある。これも立派なパスワードの乱数表になる。内線表には、相川さんは内線番号9214、井川さんは、5501と続いているとする。パスワードをAikawa9214、Igawa5501としていく。時々名前が短い苗字(磯さん、菅さん)には、尻尾として(-san)を付け、Iso-san4321とすれば完璧だ。できれば内線番号をそのまま使わず、最後に記号(感嘆符!、疑問符?)をつければより手堅いパスワードになる。この方法がラッキーなのは、一覧表が定期的に席替え、人事異動によって更新してくれることにある。
以上のやり方を知ってしまえば、パスワードで悩むことはない。最後にパスワードの取り扱いで注意した方がいい点を2つだけ。
恥ずかしくないパスワードにすること
パスワードは自分の心の中にしまっておくものだが、稀にシステム障害やキーのロックによって自分がアクセスできない現象が起きる。その時はシステム管理者に支援をお願いすることになる。そんな時、自分のパスワードを教えて対処する場合が起きる。自分だけが知っているパスワードだからって、恋人の名前や知られたくない趣味をパスワードにしていると、思わぬ恥をかくことになる。
チェックするサイトの信頼性に注意
今回紹介したパスワードのチェックするホームページは、マイクロソフトが提供しているので信頼できる(根拠を説明すると長くなるので略す)。しかし、誰が運営しているか分らないホームページでパスワードをチェックする行為は注意した方がいい。あなたが入力したパスワードは、ホームページを提供しているサーバーに記録されている。そして、サーバーの管理者がそのパスワードを悪用し、不正アクセスに利用する可能性も否定できない。非常に稀なケースだが、万が一にも備えて、今使っているパスワードを入力しないように。
パスワード チェッカー
https://www.microsoft.com/japan/athome/security/privacy/password_checker.mspx
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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