精一杯努力した結果の失敗なら仕方ない

前川賢治(Kenji Maekawa) 2008-08-18 12:40:13

北京オリンピックが開催されてから、もっぱらテレビで日本選手を応援する日々であるが、期待されていた柔道の鈴木桂治選手は初戦敗退という結果に終わってしまった。試合後のインタビューで鈴木桂治選手は「情けないし、恥ずかしいし、申し訳ない。」と言って肩を落としていた。

日本柔道の威信をかけて、日本選手団の主将として、前回アテネ五輪の金メダリストとして、絶対に負けてはならないという重圧は想像を絶する。根性なしの僕ならとっくに逃げ出しているところである。

この結果に対しては、テレビで見ているだけの人からは鈴木桂治選手を非難する声も出てくることだろう。でも、試合に負けたことによって誰かに大きな迷惑をかけた訳じゃない。オリンピック日本代表として、みんなの期待に応えようと、とてつもない重圧と戦いながら精一杯の努力をした結果である。

残念ではあったが、情けなくもないし、恥ずかしいことでもない。いろんなことを言う人もいるだろうが、自分の信じる道を目指して努力した結果、日本選手団の主将としてオリンピックに出場できたということはワンダフルなことではないか。

僕たちの日常生活でも、客観的に考え方を変えてみれば本人が思い悩むほど深刻ではないこともあるように思う。仕事でもうまくいかないことは沢山あるけれど、それが自分で考えて精一杯努力した結果の失敗なら仕方ないさ。そんな失敗ならきっと次につながるし、第一失敗のない人生なんて物語がなくてつまんないよ。時間がたったら、むしろ笑って話せる自慢話になることも意外に多いと思う。

失敗したからといって自分を全否定することなかれ。自分の失敗に対して責任を感じる謙虚さは必要だとは思うけど、それはあくまでも失敗を次につなげるため。ドンマイ!

会社でも失敗を恐れるがゆえに自分で考えてトライすることを諦めてしまうようなムードを作っちゃダメだなぁとつくづく思う。誰かに指示されたことだけを、それがとても大変なことのようにアピールしながら、たとえ失敗したとしても自分の責任にはならないように伏線をはっておくことに対して努力するような集団になってしまったら最悪だ。

北京オリンピックで結果を残せた選手も、結果を残せなかった選手も胸を張って日本に帰ってきて欲しい。少なくともこれまで彼らが積み上げてきた努力を知っている人はみんな拍手で迎えてくれると思うよ。「よくやった!」と。

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前川@ドリーム・アーツ

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