反Linux戦略が「Longhorn」の安全性低下を招く?

opensource 2005-05-31 21:28:57

 トラックや高速道路を走るトレーラーはなぜあんなに車高が高いのか、不思議に思ったことはないだろうか。小さめの車輪を使った方が安全性は高まるし、荷物の積載が容易になり、そのうえ燃費効率も向上するというのに。実は、貨車を最初に設計したのが荷馬車製造業者であったからというのが、その理由である。荷馬車では、馬にかかる負担を最小限に抑える位置に、荷車を牽引する棒を付けなければならないということを、彼らは心得ていたのだ。

 この結果、どのような影響が出たのかは(少なくともわたしには)分からないが、貨車やトラックは世界中で100年以上も使われているのだから、おそらくは何十万という人々の膨大な時間と資金にその影響は及んでいるのだろう。こうした考え方を踏まえると、Dana Blankenhornの主張が理解できる。Dana Blankenhornによれば、Microsoftは大々的に展開している反Linux戦略の下、同社製品と酷似するものを世界の市場から追放する可能性があるという。

 Microsoftは、PCセキュリティマネジメントの専門家という職業を創出し、彼らに同社の類似製品は信頼性が低いと主張させることによって、みずからの優位性を保とうとしている。これが、Blankenhornの考えである。わたしも彼に賛成だ。

Microsoftがこうして類似製品を市場から追放することに成功すれば、同社は失敗を成功に変える新たな術を覚えることになる。というのも、もしMicrosoftが適切なセキュリティ機能を同社のシステムに組み入れられれば、PCセキュリティマネジメントの専門家はむろん必要なかったからである。われわれにとってとても重要なのは、その後、Microsoftが将来についてどういう決断を下すかである。すなわち、Microsoftはいずれ彼らを見捨てるか、あるいは、現行製品より高い安全性を持つ次世代製品の製造を止め、自社のセキュリティ製品/サービス向けの市場を拡大させるか、どちらかを選択しなければならないのだ。

 簡単な選択だと思われるかもしれないが、18インチのタイヤをはいた重量級トラックなど、見かけたことはないだろう。そう、彼らも簡単な選択だと思っているだろうが、彼らはわたしたちがするであろう選択をする立場にはいないのである。

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