「ミックスソース」ソリューションについて考える

opensource 2005-06-07 21:00:39

 Novellが提供する「ミックスソース(mixed source)」ソリューションを、企業アナリストがもてはやしている。

 このソリューションは、オープンソースの「JBoss」アプリケーションサーバ、Oracleのプロプライエタリな「Real Application Clusters」およびデータベース、Novellの「SUSE Linux」を組み合わせたアプリケーションスタックで、これらはすべてHewlett-Packardのハードウェア上で稼働する。アナリストはこれに対し、同ソリューションを導入するエンタープライズユーザーは、サポートと、すべてのパーツがうまく連携することの保証を求めていると分析する。一方Novellは、このソリューションをValidated Configuration Programを利用して検証を済ませており、全く問題ないと話している。同ソリューションの販売開始は、2005年の第3四半期中になる予定だ。

 このソリューションは成功するのか。Novellの古いネットワーク関連ビジネスは、春雨のあとのユタ州のように干上がっているし(もちろん、同社が今はマサチューセッツ州に本社を構えていることは知っている)、前四半期の収益も赤字路線に再び戻ってしまった。

 ZDNet UKがNovellの経営悪化について報じた記事は、Microsoftの広告のすぐ隣に掲載されていた。むろんわざとそうしたわけではないが、これによって1つ、大切なことが分かる。Microsoftはエンタープライズ分野攻略の手を休めていないということだ。

 同じくZDNet UKのCath EverettはNovellの新ソリューションを記事で紹介したが、アナリストの間では、このバンドル製品がどのような企業に最適なのかという点に関して、はっきりとした意見の相違がある。大企業がオープンソース資産を統合するために利用すると言う者もいれば、Novellの本来の得意先である中規模企業がまっさきに採用すると見る者もいる。

 個人的には、どう考えたらよいのか分からない。Novellは、エンタープライズLinuxに社運を賭けた。そしてそれは、同社にとって歴史的な出来事である。同時にわたしは、Linux一筋の人々は、ロゴのペンギンがプロプライエタリという名の動物園に閉じこめられるのを好まないだろうということを知っている。

 本当の疑問は、このソリューションにはユーザーにとっての価値があるのかということだ。代替製品と比べて、トラブルのより少ないサービスを提供できたり、データをより多く扱えたり、コストをより削減できたりするのだろうか。また、もしこれを導入するとして、どのようなデスクトップアプリケーションを使用すればよいのだろう。

 そもそも、Novellの動向はLinuxの未来をどの程度まで左右するのか。Novellが失敗すると、Linuxにも大きな影響がでるのだろうか。

 わたしはそうは思わない。ユーザーは一貫性を好んでいるのに、Novellはまるでマドンナのように、数年のうちに何度も「イメチェン」している。方針を変えるのは間違っていないとしても、それは果たして顧客がみずからの未来を賭けてもよいと思うほどの、思慮深い方向転換だったのだろうか。あるいは、昨今はやりの「超整形手術」程度としか認識されていないのか。

 まあ、もう少し時間が経てば、おのずから答えは出るだろう。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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