Linux史上最大の謎

opensource 2005-06-09 22:11:28

 思うに未来の歴史家たちは、Linuxが経た道程を振り返るとき、2003年のNovellによるSuSe買収を実現させた要因や周辺事情、事後の経過についてあれこれ考え、膨大な時間を費やすことになるのではないだろうか。この買収の背後に何があったのか、個人的に非常に興味があるが、結論を出せるほどの情報は持っていない。事情を知っているという方がいれば、このサイトに投稿するか、メールで連絡して欲しいものだ。

 すでに明らかになっている事実を、ここでおさらいしておこう。売却される以前のSuSeは、技術面で他をリードしているとされており、また欧州/米国における高評価という点では、まちがいなく最高のLinuxディストリビューションだった。またIBMは、ミュンヘン市という格好のユーザー事例をひっさげて、ヨーロッパ中の自治体に対し、同ディストリビューションの派手な販促活動を繰り広げていた(MicrosoftのCEOであるBallmerはミュンヘン市議会にLinuxへの移行を考え直すよう迫ったが、これが空振りに終わったことで、IBMは勝算を得たのだろう)。この取り組みは大きな成果をあげた。

 しかしながら、当時最も有望視されていた顧客候補はDaimler-Chryslerで、もし契約が締結されれば、世界のデスクトップ市場はIBMとSuSeのタッグに席巻されるだろうと予測する者もいた。

 ところが、IBMが明確な意図もなくNovellに5000万ドルを投資し、NovellがSuSeを底値で買収したという話が伝わると、こうした噂はいくらもしないうちに立ち消えとなった。

 今日では、SuSeの主立った関係者はすでに社を去ったか、あるいは去ろうとしており、Daimler-Chryslerとの契約は脇へ追いやられている。IBMは欧州一円でレイオフを敢行しているし、自治体への販促も、継続されてはいるものの、以前の勢いを完全に失っている。

 さてさて、いったい何が起こったのやら。だれか内情を知らないだろうか? すべてがつながっているのか、それとも偶然の一致だったのか、興味は尽きない。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR