オープンソースプロジェクトと人間の性

opensource 2005-06-16 06:20:50

 技術情報ウェブサイト「Dr. Dobb's Journal」上で、Gregory Wilsonが先ごろ興味深い指摘をした。

 大半のオープンソースプロジェクトでは、作業が8割方終了し、完遂を目指してさらに励もうとする段になると、開発者がいずこともなく消え失せてしまうというのだ。

 Wilsonは、「Python」ベースのWebアプリケーションフレームワークをそうした例に挙げている。「CherryPy」「Quixote」「Twisted」「WebWare」などはすべて正常に動作するが、どれも出色の出来と言うにはほど遠い。ドキュメンテーションはお粗末だし、ユーザーインターフェースは知識のあまりない者にとっては非常に使いにくい。

 思うに、これはちょうど生態系における動物と植物の違いのようなものなのだ。動物は自分の縄張りを守るために活動し、植物は再生産を行う。換言すると、一方のプロセスは意識的で、他方は無意識ということになる。

 “クローズ”ソースプロジェクトの場合、全体の80%にめどがついたなら、出資者は最終的にマーケットシェアを得られるよう、完成に向けてそれまで以上に力を入れるだろう。派手な広告を打ち、付加価値を高め、市場を支配しようとするのである。ところがこれがオープンソースプロジェクトとなると、ある程度まで形が出来たところで、開発者はさらなる改良を放棄してしまう。当該のオープンソース製品は、開発者にとってはその時点ですでに十分有用だからだ。バグの修正くらいはするかもしれないが、その他は開発コミュニティ内で勝手にやってくれればよいと考えているのだろう。製品を完成させず、さっさとほかのプロジェクトを始めてしまう開発者も珍しくない。

 人間なんて、こんなものだ。考えなければいけないのは、ならばどうすればよいのかということである。

 わたしにはまだ答えが見つからない。あなたならどう考えるだろうか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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