ブランディング対プログラミング

opensource 2005-07-28 23:06:59

 わたしがこのブログを執筆するほんの少し前に、ZDNetのPaul MurphyがUnixの歴史に関するすばらしいコラムを書いた。

 端的に内容を紹介しよう。Murphyいわく、ビートルズがまだ健在だったころから、Unixは変わらずUnixであり続けている。一方Windowsはブランドで、根底にある技術には多くの矛盾が存在している。

 Windowsは基本部分では互換性が確保されているとMicrosoftは言うが、実はそうではない。新しいWindows上で動作させることができないばかりに、わたしはしばしば古いプログラムを廃棄せざるを得ない状況に陥ってきた。Murphyも、プログラミングという観点から見た場合、「Windows 3.0と95、NTおよびLonghornの各バージョンの間には、継続性という概念が根本的に欠如している」と記している。

 にもかかわらず人々は、WindowsはいつだってWindowsであるのに、Unixはまるでバベルの塔のようだと考えているらしい。

 だがそれは違う。さまざまなUnixは、むろんのこと、独自の“味わい”と独特の機能を持っている。このブログでもよく話題にするように(今もこうして話題にしているわけだが)、ライセンスひとつとっても多くの異なる種類が存在している。しかし、プログラミングに関するかぎり、そのスキルは一貫性を保っているのだ。初めて使って気に入ったUnix系オペレーティングシステムがLinuxだろうがSolarisだろうが、あるいはBSDだろうがAIXだろうが、新しい要素を把握するのにそれほど時間はかからない。

 本稿でわたしが主張したいのは、Windowsが展開しているマーケティングの強みを過小評価してはいけないということだ。人はブランドを信じる生き物である。多くの人にとって、いやほとんどの人々にとって、ブランド以外の細かな事柄は、専門家が気にすればよいことなのだ。専門家とはこれを読んでいるあなた方のことであり、一般消費者に正しい認識をしてもらえるかどうかは、つまりあなた方にかかっているのである。

 ブランド展開に関して言えば、UnixはWindowsに遠くおよばない。あまりに多くのプレイヤーがひしめいているし、それぞれが独自の計画を持っていて、統合的なブランド展開を進めることで社会にメッセージを発信できる状態ではないからだ。だからほんとうに、そうしたメッセージを身の回りに発信できるのは、あなた方しかいないのである。あなたがどんなUnixを利用していようと、これは変わらない。

 奥の奥を見てみれば、Unixは結局Unixであることがわかる。他方のWindowsは、一皮むいてみると、いつもWindowsとは限らないのだ。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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