IBMがMozillaにコードを提供--障害者向けブラウザの開発を支援

opensource 2005-08-18 22:33:25

 「Firefox」のマーケットシェアがやや落ちてきたと報じられた数日後に、IBMがMozillaに5万行に及ぶコードを提供し、Firefoxを障害者にも使いやすいようにする手助けをしているという話が飛び込んできた。

 わたしの母は、1970年代からこちらほとんど目が見えない状態なので、IBMのこうした行為が利他主義に基づくものであればと願ってやまない。

 だがわたしは、その背後を知っている。

 Microsoftへの明らかな対抗策とまでは言わないものの、障害者がもっとウェブブラウジングを活用するようになれば、IBMは大きな利益を得られるのである。IBMは、障害者にとって重要な音声などの分野におけるテクノロジーリーダーであり、需要拡大につながるものを生み出せるのなら、それに越したことはないというわけだ。もっとも、これはだれにとっても歓迎すべきことだが。

 わたしはときどき、コンピューティングインターフェースに関して、世の中の進歩があまりに遅いのに驚く。「Apple II」の時代からほとんど何も変わっていないではないか。マウスは別だが、わたしたちは今でも当時そうしていたように、タイプライターやテレビ、テープレコーダーに頼っている。昔と今とでは、単にそうしたモノの形状(と、中身の一部)が変化したという違いしかない。

 だが、コンピュータはテレビでもタイプライターでも、テープレコーダーでもない。これらはインターフェースであり、データを出入力するための手段である。コンピュータはその中間で、すなわち「箱」だ。

 米Electronics誌に掲載されたGordon Mooreの有名な論文には、デパートで販売される未来的なコンピュータのイラストが掲載されている。店員が箱を抱えていて、客がああだこうだ言っているイラストだ。そこにはキーボードもマウスも描かれていなければ、ストレージデバイスもテレビも見当たらない。ほんとうに単なる箱なのだ。

 IBMの今回の取り組みがわたしたちにそうした未来を想起させてくれれば、そしてわたしたちの創造力を喚起してくれれば、それはMicrosoftにとってすら、好ましい影響を及ぼすに違いない。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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