トーバルズよ、お前もか――Linuxの商標保護に課金(2/2)

opensource 2005-08-24 14:33:30

 GroklawのPamela Jonesは、Linux商標を保護するという一連の動きを「くだらない大騒ぎ」と一蹴しているが、わたしはそこまでは言い切れない。1994年にタイムマシンで遡ってみれば、その理由がわかるだろう。

 当時はWebが普及し始めたばかりで、大人気だったアーティストはLisa LoebBobby Brown(Loebの「I swear」やらAce Of Baseの「I saw the sign」やらがよく流れていたものだった)、そしてわたしの頭にはもっと毛が生えていた。ボストンのWilliam Della Croce Jr.がLinuxの商標登録を申請したのも、ちょうどこの頃だ。同年9月に認可を得た後、Croceは、Linuxの商標を利用して得た収入の25%を自分に支払うよう求める書簡を、あらゆる方面に送りつけ始めた。この問題は結局法廷に持ち込まれ、1997年にはLinux商標がLinus Torvalds個人に帰属することとなったのである。

 Linux InternationalのJon "Maddog" Hallによれば、それ以来、Linuxの商標を保護するために、世界中で約30万ドルの経費が登録料および裁判費用として費やされてきたという。Hallはさらに次のように話している。

わたしたちはこれまで、人々がLinuxの商標を利用して稼ぐことのできる金額を考慮して、ライセンスについてはなるべく控えめな条項を設定し、非営利組織やユーザーグループのコストを可能なかぎり低く維持するよう努めてきた。また現在も、(URLなどにおける)「名称の無断利用」を防止し、現存しない組織が名称を不必要に登録し続けている状態を回避するため、Linux商標の定期的な再登録を行う必要がある。

 世界の商標法は、World Wide Webどころか、インターネットすら利用されていない時代に策定されたものだ。インターネット全盛の現代は当時と異なり、無法の輩がすぐれたアイディアを表すすぐれた名称を勝手に用いて、どこかよその国で登録された商標を利用してみずからの領域内で正規のビジネスを始めようとする人々をしばしば混乱に陥れている。できるだけ多くの国で「Linux」という商標を保護していくことで、LMIはこうした故意のかすめ取りをとんでもなく難しく、とんでもなく高くつく行為にしようとしているのだ。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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