「インターネット」という商標はだれが守る?

opensource 2005-09-01 14:12:27

 先ごろオーストラリアでGNUのRichard Stallmanが、Linux商標を巡る騒動は、ソフトウェアを自由に閲覧し利用し変更する権利というLinuxの本質をうやむやにするものだと気炎を吐いた。

 確かにそうかもしれない。だが商標に関する問題には、Stallmanが考えもしない側面があるのだ。

 この問題には、「インターネット」そのものが関わっている。インターネットをわざわざカッコに入れたのに気づいてもらえただろうか。インターネット上の商標問題に関する議論はいくらでもあるし、インターネットについての商標紛争は絶え間なく起こっているのに、なぜだか「インターネット」という言葉自体の商標を管理しようとする者はいない。

 これはつまり、インターネットという商標が乱用される可能性があるということだ。もしアナタが望むなら、インターネットという言葉を固有名詞として使用して、どんなものでも表すことができる。

 今日では、Stallmanが夢見る本来のインターネットの定義は、よく知られるようになっている。インターネットでは、インターネットのどこからでも、インターネット上のあらゆる情報にアクセスできるのだ。それ以外のものは、プライベートネットワークと呼ぶべきである。

 Vodafoneをはじめとする多くのモバイルサービスプロバイダは現在、インターネットサービスあるいはブロードバンドインターネットサービスと銘打ったサービスを提供しているが、これは前述の意味でのインターネットからはほど遠いだ。彼らはVoIP(Voice over IP)サービスへのアクセスをブロックしているばかりか(プロバイダのコストが高くなるからだろう)、VoIPソフトウェアを提供しているSkypeなどの企業サイトですら、閲覧できないようにしているのだから。

 モバイルサービスプロバイダーが、インターネット上のサイトにアクセスできるプライベートネットワークサービスを販売したいというのなら、わたしは反対しない。だが彼らがそうしたサービスにインターネットという言葉を冠しているのはおかしいし、商標権の侵害ではないかとすら思う。

 とはいえ、今まさにLinus TorvaldsがLinux商標の保護に乗り出しているように、だれかがインターネットという商標を所有し守っていかなければならない。

 さて、だれが手を出すだろうか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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