ライセンス“引退劇”の幕は上がる

opensource 2005-09-07 21:39:45

 Sun Microsystemsが、「Sun Industry Standards Source License(SISSL)」を放棄することになった。同様の決定はまだこれからもなされると考えられる。

 商用オープンソースの定義に取り組む場合、合理的なライセンズ体系の存在が絶対に必要だ。そう、弁護士など雇わなくても、理解できるようなライセンス体系が。今年3月にも、こんなふうに主張した覚えがある。あれは今年2月、Open Source Initiative(OSI)がボストンでライセンス数を減らしていく意向を明らかにしたあとのことだった。

 Sunの発表は、こうした目的のために企業内部でできることが多くあることを、いみじくも表面化させた。同社はSISSLの代わりに、新興のCSSLライセンスをサポートしていくと述べている。複数のオープンソースライセンスを策定している他の企業も、まずは同様にそれらを1つに絞り込むべきだ。

 次のステップは、こうした企業ライセンスを統合していくことになるが、これはより困難な作業になるだろう。CNETの記者Stephen ShanklandがSunの決定に関して執筆した記事でも、その険しい道行きが示唆されている。Sunが多大な貢献をしている「OpenOffice」は、今後はSISSLではなくLPGLに準拠していくことになる。

 だがこれに対し、Hewlett-PackardのMartin Finkが、SunはCDDLも廃止すべきだとかみついた。みずからのブログでSISSLの“引退”を発表したSunのSimon Phippsは怒り心頭に欲したようで、Finkの発言は「底が浅く、単に注目を集めるためだけになされたもの」とやり返している。

 その通りなのかもしれないが、わたしにはわからない。

 確かなのは、ほかにも“引退”すべきライセンスは多々あるということだ。

 OSIの外部顧問Laura MajerusがPhippsに語ったように(また、PhippsがSISSLの廃止に関して繰り返し述べているように)、「ライセンスが無意味に多様化している状態を正し、選択肢を簡略化することは、OSIの主要な目的の1つ」である。Phippsがこの問題について自分の考えを率直に口にしたのは、悪いことではない。だがそうした感情はひとまず脇に置いて、ライセンス削減に取り組むのが筋だろう。これこそが、オープンソースライセンスに関わるすべての人々がなせることなのだから。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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