オラクルと、オープンソースという名の挑戦

opensource 2005-09-16 19:41:05

 先日OracleがSiebelを買収したと報道されたが、この件に関しては適切な考察がすぐにはできなかった。

 だが米国時間13日朝、ウェブブラウザを立ち上げてみたら、核心を突く議論を展開できそうなことに気がついた。要点は2点ある。

 まず第一に、Oracleは今やMicrosoft化してしまったということ。すなわち、両社は市場において、同一のポジションを占めるようになったのだ。ここ数年Oracleは、大規模データベースソフトウェア分野ばかりでなく、アプリケーション分野にも進出し、市場の占有に巨費を投じている。Microsoftが、自社アプリケーションに関わるニッチ企業の技術をWindowsに追加していくことで、彼らを囲い込みかつ拡張して(飲み込みかつ貪り食って、と表現する向きもある)きたのと同様に、Oracleもみずからと同分野で事業を営む新興企業を、実質的に平らげつつある。

 Oracleがデータベース製品のWindows版を提供するようになったことで、わたしはこんな考えを持つに至った。同社CEOのLarry Ellisonは、かねてから市場拡大を叫んでおり、今日その望みはかなえられている。そしてEllisonは、そうした状態と共存していかなければならないのだ(同社が、ある中年男性を「オープンソースエバンゲリスト」と称して幹部に迎えたことからも、これは容易に推測できる)。

 第二に、SalesforceがOracleにとって脅威と化したということ。Salesforce.com自体のみでなく、Webサービスという概念そのものが、ちょうどMicrosoftにとってのLinuxのような危険な存在になっているのである。両社はMicrosoft対Linuxの戦いよろしく、大企業が自社機器の廃棄して、信頼に足るサービスとして利用し始めたコンパクトなアプリケーションを巡りしのぎを削っている。わたしは以前、オープンソースCRMに関する取り組みが進行しているが、大規模な機器を所有する企業ユーザー間のOracleの覇権に対し、これは大きな脅威とはならないと述べたが、そうした機器が居場所をなくしつつある今、この問題に言及しておかないわけにはいかない。

 どちらの議論も現代の潮流に関したものだが、これが本格化するにはまだ間がある。それでもわたしは、こうした傾向は顕著になってきていると考えている。OracleのSiebel買収の背景には、こんなトレンドがあるのである。

(Dana Blankenhorn)

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