データベースの世界でもオープンソースが勃興か

opensource 2005-11-11 13:22:32

 Web 2.0を開発する新興企業には、隠れた弱みがある。どの企業も利用しているのは同じデータベース、すなわちMySQLなのだ

 現在のMySQLは、すぐれた魅力的なデータベースである。だが、プロジェクトが「エンタープライズレベル」へ進化する場合、これを同様にスケールアップさせることは可能だろうか。また、Oracleが買収した「InnoDB」などの主要なMySQLツールはどうなるのだろうか。

 この興味深い疑問に対して、Dave Dargoは興味深い回答を提示している。「Ingres」がその答えだというのだ。Computer Associatesがライセンス提供していたIngresは、来年初頭には同社の手を物理的に離れ、OSIが認定する開かれたライセンスに準拠する予定である。

 Dargoは、「わたしたちは独自の完全な技術を保有している。『Oracle 10g』と比べても、Ingresの機能は劣っていない」と話している。さらに、同データベースは「エンタープライズにおける使用に耐える」製品で、Dargoいわく「Oracle税」を支払う必要もないという。

 それにしてもOracle税とは、Dargoもうまいことを言うものだ。Dargoは以前、15年間にわたってOracleに勤めており、最後は同社のLinuxプログラムオフィスで仕事をしていた。まったく人生は皮肉なものである。

 DargoはIngresを擁して、MySQLに対抗しようとしている。頻繁な更新やサポートコストを避けるためOracleからMySQLに移行した多くの企業は、MySQLを利用しても、「オープンソースではないデータベースを利用していた10〜20年前に経験した痛みを再び味わう」ことに気がつき始めている。そうした問題を解決するのがIngresだと、Dargoは言う。

 データベースの世界がおもしろくなってきた。Oracleが昔の競合社を取り込んだことで、移行や高額料金の徴収が強制されるのは決定的となった。CAのオープンソースライセンスという形を採ってはいたが、Ingresは直接的な競合製品として思ったほどの効率性を発揮することはできなかった。だが今や、Ingresは完全なオープンソース製品となり、Dargoはその成功を信じている。

 さて、どうなることだろう。

(Dana Blankenhorn)

 

 

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