Sonyのrootkitがオープンソースを利用

opensource 2005-11-25 19:36:37

 Sony-BMGの不祥事について見聞きするに付け、Jimmy Breslinの著書「The Gang Who Couldn't Shoot Straight(まっすぐ撃てなかったギャング)」を思い出すようになった。

 CDの違法コピーを「防ぐ」目的で行う悪事があるとしたら、同社の行ったことがまさにそれだ。同社は、ユーザーに黙ってウイルスを使用したのである。このウイルスは検出が難しく、削除はさらに困難で、音楽を「iPod」にコピーするというごく普通の行為を不可能にしてしまう。Microsoftは今回の一件をセキュリティ上の脅威と呼んだ。米国国土安全保障省までもがこれを非難した。

 rootkitである「XCP」を開発したFirst4Internetは、MP3エンコーダ「LAME」をはじめとする幾種類かのオープンソースのコードを組み合わせて使用したようだ。フィンランド人プログラマMatti Nikki(愛称はMuzzy)は、ユーザーがiPodに音楽をコピーできないよう、Appleの「DRM」システムを回避するのに同コードを用いることは、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)にも違反していると述べている。「お祭り騒ぎはまだ終わらない」(Nikki)

 まさにその通り。

 さまざまな状況が明らかになった今、Sonyが非難の嵐から抜け出すにはどうすればよいのかと、彼らには聞いてみたい。この問題をオープンソースの観点から見るようになる前は、日本人以外で初めてトップに就任した同社のCEO、Howard Stringerを解雇すればよいと思っていた。だがこうなっては、そんなことが何の役に立つのかと疑問に感じる。

 IT業界は、かつてはユーザーにけしかけるために雇っていた弁護士軍団に、今やみずからの一角を切り崩されようとしている。わたしたちは、ただこれをコワイもの見たさで傍観するのみなのである。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR