「OpenSolaris」の成功に沸く

opensource 2006-01-25 17:01:00

 みずからをSunの「ファン(お楽しみ)・バイスプレジデント」と称するLaura Ramsey(公式には、同社の「OpenSolaris<」コミュニティマーケティングマネージャー)と、楽しい会話をした。

 Ramseyは、今となってはSunの「オープンソース実験」は成功したと言ってかまわないだろうと述べ、「『Solaris』開発コミュニティは見事に復活を遂げた。それもこれもオープンソースプロジェクトのおかげだ」と話した。

 OpenSolarisのユーザーは1万1000人におよび、ユーザーグループは世界で27団体を数え、進行中のプロジェクトは30件に達した――確かにRamseyの言うとおりのようだ。

 だが、こうした数字より重要なのは、何か新規で斬新なものが生まれたかどうかということである。

 例えば、Solarisを「PowerPC」に移植した「Polaris」はどうだろう。「この移植版は、組み込み技術の開発者にとって非常に魅力的だったようだ。無料かつ無負担のOpenSolarisのおかげで、組み込み技術開発者は大きな市場機会を得られている」と、Ramseyは述べている。

 OpenSolarisカーネルおよびランタイムを用いたGNUライセンス準拠OS「Nexenta」というものもある。Nexentaによって、SolarisとDebianの連係というかつてない可能性が生まれた。Ramseyは、「わたしたちとDebian開発コミュニティがSolarisカーネルに基づいたディストリビューションを開発するなどということは、13カ月前には誰にも想像できなかった」と、手放しで評価する。

 さらに、2005年のOscomのカンファレンスでは、OpenSolarisの「Dynamic Tracing Tool (DTrace)」を「FreeBSD」に移植するという計画も始まった。「現在では、OpenSolarisの機能を視野に入れたFreeBSDシステムが多く存在しており、導入も進んでいる。移行を考えているユーザーも少なくない。また、『Solaris 10』の利用に前向きな開発者も増えてきた。以前はSolarisは閉鎖的な開発モデルだと考えられていたが、今は違う。そうした潮流が確実にあるのである」(Ramsey)

 Ramseyは続ける。「オープンソースを取り入れると、さまざまなことが変わってくる。ソフトウェアをオープンソース化することで、内部から大きな変化が起こるのだ。そうした傾向は、トップにいるマネージャーばかりでなく、組織全体に波及する。オープンソースに懐疑的な人々による、敵対的な派閥闘争はもはや存在していない。今では多くの人々が取り組みに参加し、Debianや『Ubuntu 』の関係者や、FreeBSDの関係者までとも手を携え事業を進めている」

 Ramseyは、こうした現状を成功という言葉で表わしている。ウォール街のアンテナにはまだひっかからないかもしれないが、Sunがオープンソース開発コミュニティに深く関わるようになったことで、大きな利益が生まれたのである。Ramseyの“お楽しみ”は、始まったばかりだ。

(Dana Blankenhorn)

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