オープンソース最強の武器は「スタンダード」

opensource 2006-05-10 19:55:54

Voic.Us」と呼ばれる地域ビジネス密着型ウェブサイトで、オープンソースのコンテンツ管理システム「Drupal」を用いてみて、ある重要な事柄に対する視野が開けた。

 すなわち、オープンソースがもたらす価値の中で最も重要なものは何か、という問いの答えが見えてきたのだ。

 わたしの答えを聞いたら、読者はみな驚くかもしれない。

 第一に、それはソースを参照できる点ではない。大半の人々はソースなど見たりしないからだ。ソフトウェアの価格でもない。ソフトウェアの使い勝手と価格はほとんど関係ないからだ。

 では何かといえば、それは「標準」ということになる。

 あらゆるオープンソースプロジェクトは、そのプロジェクトのメンバーが構築できる環境を基準としている。オープンソースプロジェクトは、普及が進めば進むほど標準化の度合いも進む。

 オープンソースプロジェクトはユーザー数に比例してその価値が高まるというのは、こうした背景があるからなのだ。プロジェクトがサーバに関するものであろうと、クライアントに関するものであろうと、だれもが構築可能で、なおかつメリットを享受できる基礎を確立しているのが標準なのである。

 Microsoftが支配的な立場に立ち続けていられる理由もこれと同じで、自身がスタンダードとなっているからだ。ただ同社の場合は、技術詳細が秘匿されているので、利用者の立場は不利である。Microsoftがそうしたスタンダードを自身のユーザーにおいてのみ「維持し、独自に拡張する」と決めた場合は、特にデメリットが生じる。

 しかしオープンソースプロジェクトでは、規模の大小にかかわらず、Microsoft製品を利用するときと同様の標準化によるメリットを得られる。オープンソースはコードを公開しており、所有権を振りかざす者も存在しないからだ。

 オープンソースは、だれもがMicrosoftになることを可能にしてくれる。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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