オープンソースとは何なのか、もう一度考えてみる

opensource 2006-05-22 22:02:57

 先日閉幕した「JavaOne」カンファレンスで、「オープンソースとは何か」という哲学的命題が再び俎上に載せられた。SunのシニアバイスプレジデントであるSunil Joshi氏(ブログも持っているのだが、さっぱり更新されていない)が、オープンソースはビジネスモデル以上の何ものでもないと言い放ったのである。

 同氏は、「多くの人が誤解しているようだが、オープンソースを金を稼ぐ手段だ」という独自の格言を披露した。

 これは正しくもあり、間違ってもいる。確かに、オープンソースは単なるビジネスモデルで、ひともうけするための新たな方法である。

 だが、ビジネスモデルはビジネスモデルでも、オープンソースは史上最大級の経済的かつ政治的な挑戦でもあるのである。

 オープンソースを推進していくと、どのような世界が出現するのだろう。それはつまり、人々の知識を支配するのではなく、共有することで利益を得られる世界であり、「知的所有権」への固執さえ捨てられれば、サポートやインフラストラクチャを介してより大きな価値を生み出し、製品の売り上げが増加し、多額の収入を見込めるようになる世界である。

 これは非常に説得力のあるメッセージだ。革命的と言っても過言ではない。われわれはここ数年の間、「Creative Commons」ライセンスなどの活動を通して、こうしたアイディアを主義として成立させたり、ハードウェアに当てはめたり、はては医療概念にまで応用しようと努めてきた。

 この考え方が一般的に正しいのであれば、デジタルミレニアム著作権法だとか、デジタル権利管理だとか、著作権戦争だとか、知的財産を「保護」するための従来の取り組みをすべて見直し、ひいては現在の国際貿易のポリシーを再検討する必要がある。さらに言えば、われわれの政治的な観点や、政党を組織する方法までをももう一度考えてみなければならない。

 わたしは、そうした再検討を行うのはよいことだと思うようになった。個人のブログであれやこれや論じているが、愚痴に聞こえないこともないので、脇へ置いておこう。

 いずれにしろ、オープンソースを新たな金儲けの方法ととらえるのは、悪いことではないのである。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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