マイクロソフトがODFをサポート――どこかに罠が!?

opensource 2006-07-11 17:11:17

 Microsoftは無敵だなんて、だれが言ったのだろう。

 世界各国の政府が、Open Document Format(ODF)のサポートを拒否するMicrosoftのかたくなな態度をあらためさせた

 ブラジルやデンマーク、ベルギーなどといった国の政府は、ODFの採用を積極的に進めてきた。反対意見も出されたが、マサチューセッツ州もODFへの移行計画を表明し、大きな政治的議論を巻き起こした。

 いずれにせよ、OASIS(Organisation for the Advancement of Structured Information Standards)がODFを標準として策定した2005年以降は、ODFを取り入れようという機運が高まっている。現在では、IBMもSunもNovellもODFをサポートしている。

 ご存じの通りODFは、「Microsoft Office」に対抗する「StarOffice」ベースの無料生産性スイート、「OpenOffice」で使われているフォーマットだ。

 もっとも、現状を楽観視するのはまだ早い。細かい部分にこそ、足をすくわれる罠が潜んでいるのだ。第一に、MicrosoftがODFのサポートに合意したのは、ODFと「Word 2007」の互換性を実現する、SourceForge.net上の「Open XML Translator」においてのみであり、ExcelやPowerPointについてはまだ具体的なことは決まっていない。第二に、Open XML Translatorのコードは、BSDライセンスに準拠して公開される。

 さらにMicrosoftは、プレスリリースの中でこんなことを言っている。「両フォーマットに互換性を持たせる取り組みを進めるうえで、ある程度の問題発生や顧客情報開示は避けられないと考えている」――何だか先が思いやられる。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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