米政府がオープンソース無線メッシュの構築に資金援助を決定

opensource 2006-07-25 18:09:39

 米政府が、オープンソースの無線メッシュ構築を経済的に支援することになった。わずか50万ドルという額だが、何もしないよりはずっとましだ。

 National Science Foundation(NSF)の発表によると、政府はChampaign-Urbana Community Wireless Network(CUCWN)に資金援助を提供し、無線メッシュにおけるオープンソース標準の開発に協力するという。

 この無線メッシュは、イリノイ大学が拠点を置くエリアに構築される。イリノイ大と言えば「Mosaic」ブラウザを開発したことで有名だが、これは単なる偶然の一致ではないだろう。イリノイ大も今回の資金援助に協力する。

 同プロジェクトを率いるのは、無線メッシュ技術の第一人者として認知されてきた、Sascha Meinrath氏だ。

 オープンソースプロジェクトの大半は、MicrosoftやOracleといったソフトウェア企業を競争相手としているが、今回の獲物は大物中の大物、Bellとケーブル事業者である。オープンスタンダードに基づく無線メッシュは、こうした「門番」的な会社を経由することなく、光ファイバネットワークに直接接続させられる。その速度も、従来のネットワーク事業者と十分張り合えるレベルだ。

 わたしは前々からそうした動きが起こることを望んでおり、折に触れ話したり書いたりしてきたが、Sascha氏はこれを実際に行動に移してくれたのである。

 CUCWNは以前にもNSFに資金提供を要請したことがあったが、当時は事がうまく運ばなかった。今回は、ハリケーンカトリーナやインドネシア津波のあとに、無線メッシュがブロードバンドの迅速な復旧に一役買ったという事実が彼らの心を動かし、成功につながったのだろう。

 CUCWNが開発した無線メッシュネットワークレイヤー用のコードは、信号の振幅を増強し、冗長性を排除する役目を果たす。現在、同グループのウェブサイトから、バージョン0.6.0がダウンロードできる。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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