もう1つ、コワイお話――「まずは与えよ」

opensource 2006-11-01 21:23:34

 先日、「とてもコワイ技術のお話」という記事を本ブログに掲載したが、もう1つコワイものを紹介しよう。

 これまでも存在しており、これからも存在し続ける恐怖、1つ恐怖をやり過ごしたと思ったら、すぐにまたわたしを襲った恐怖だ。

 オープンソース(およびインターネット)のビジネスモデルとは、切っても切れない恐怖と言うこともできる。

 コワイものとはすなわち、「まず与えよ。それから受け取れ」という考え方のことである。

 まるで、ハロウィンの決まり文句――お菓子をくれなきゃイタズラするぞ――のようだ。ハロウィンの日に家々を訪ねて回る子供たちは、何かがもらえるものと期待しており、その期待は往々にして実現する。何かを与える準備がある家の窓には、カボチャでできたランプが飾ってあるので、子供たちが選択を誤ることは少ない。

 Oracleのオープンソースに対する取り組みがなんだかコワイもののように感じるのは、同社のプレゼントがまがい物かもしれないからである。ハロウィンにまつわる都市伝説で、老女がリンゴにカミソリの刃を仕込むというのがあるが、これと同じように、OracleがLinuxにプロプライエタリ要素を追加し、新しい流れを作ろうとしているのではという噂も出ている。

 人や企業は、他者より多くのものを捧げ、少しずつ信頼を勝ち取ることで、こうした不信を払拭する。ただ、Oracleがこれを続けるかどうかははなはだ疑問だ。

 ここで、年末の祝日の予習をしておこう。「クリスマス・キャロル」に登場するエベネーザ・スクルージが、ガチョウとプレゼントを持ってクラチット家を訪れたとき、どのように迎えられたか思い出してほしい。クラチット家の面々はほほえみを浮かべ笑い声さえ立てたが、その心には深い疑念が渦巻いていた。スクルージは、心を入れ替えたことを信じてもらうため、その後も再三にわたって誠実さをアピールしていくことになる。

 Oracleはどちらの物語をなぞるのだろう。ハロウィンか、クリスマスか。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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