ググるより、クルーグる――ソースコード専用検索エンジン開発者の勇気に学ぶ

opensource 2006-12-05 18:45:16

 Ken Krugle氏の検索エンジンには、個性的な特徴がある。

 オープンソース開発者や、詳細なコードリソースが必要な人なら、Googleより「Krugle」のほうを便利だと感じるはずだ。

 「ほんとうに? Googleにだって、独自の検索機能を備えたコード検索エンジンの『Google Code』があるじゃないか」という読者の声が聞こえてきそうだ。確かにその通りだが、同サービスはKrugleほど優秀ではない。

 Krugleがすぐれているのは、Googleが検索に注力してYahooを負かしたように、コンピュータコードを含む検索に特化されているからだ。Krugle氏は、コードはキーワードだけを手がかりに探すものではないことを理解している。結果的にKrugleでは、コードばかりでなく、プロジェクトや技術ページといったさまざまな視点からの検索を通して、仕事ですぐに使える結果を提供できるようになった。

 その道の専門家と話をした経験から、Krugle氏は検索エンジンの開発に着手する以前に、Googleも同様の取り組みを進めるに違いないと予測していたという。「Googleは、1980年代のMicrosoftに似ている。だれもが何かを始める前に、まずGoogleのことを考えるのだ。だが、Googleを相手にする可能性があるからといっていちいち身をすくめてしまっていては、何も達成できない」(Krugle氏)

 その言葉通り、Krugle氏は実際に行動した。結局のところ、Google Codeのサービス提供開始後も、Krugleに対するアクセス数は増加している。Krugle氏は、2007年もぼちぼちやっていければよいと考えているそうで――1日の単独アクセス数として、たかだか100万件を目指している程度――、そもそもそうしたトラフィックから利潤を生む方法もまだ確立できていないという。

 それでもオープンソースプログラマにとって、Krugle氏の果敢さは宝だ。同氏の振る舞いから得られる教訓には、きわめて大きな意味がある。

(Dana Blankenhorn)

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