「Second Life」のオープンソース化――歓迎すべきか、警戒すべきか

opensource 2007-01-10 20:09:33

 オンライン仮想世界「Second Life」(写真)を運営しているLinden Labsが、クライアントソフトウェアのソースコードをGPLに準拠させてリリースした。GPLは、「GNU Linux」も採用しているライセンスである。

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 これでSecond Lifeは、LinuxでもWindowsでもMacでも動作できるようになった。

 現実的に言えば、これは特別大きなニュースというわけではない。Second Lifeに関しては、いつも実際より誇張されることが多かった。Linden LabsはSecond Lifeの「住人」を250万人と発表しているが、アクティブなユーザーはそのうちのごく一部だと思われる。

 それでもなお、今回の同社の決断にはオープンソースについての重要なメッセージが含まれている。特に、GPLが選ばれたという事実が大きなポイントだ。うちの会社はビヨンセジョージ・クルーニーばりにクールなんだと、CiscoやSearsやIBMなどの企業が主張できる「場」に、Second Lifeはなったわけである。

 持ちギャグがトイレに関するものばかりになってしまった? Second Lifeでやり直せばよい。政治演説に耳を貸してくれる人がいない? Second Lifeでやったらよい。かつてはインターネット(その前は電報)に対して抱かれていた「仮想世界は現実か?」という議論も、今はSecond Lifeをめぐって繰り広げられるようになっている。

 だが、こうした状況を喜んでばかりもいられない。流行は必ず廃るものだからである。Second Lifeブームが去ったあかつきには、GPLまで悪く言われかねないのだ。

 結局のところ、Second Lifeのオープンソース化は朗報なのだろうか、それとも凶兆なのだろうか。今すぐにSecond Lifeをダウンロードしてアバターをアップグレードする人はどれくらいいるのだろう。あるいは、バグを潜り込ませて街を破壊しようと企む人だっているかもしれない。Second Lifeが悪用されるケースが出現した場合、CNNがオープンソース運動自体を糾弾することもあり得るのではないか。

 ブリトニー・スピアーズを見ればわかるように、永遠に人気が保たれることなど絶対にあり得ないのだ。

(Dana Blankenhorn)

 

 

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