GPL第3版は訴訟の餌食?

opensource 2007-01-18 19:17:40

 ニュースサイト「eWeek」が、今春中に「GPL」第3版が完成したあかつきには、Sunが「OpenSolaris」を準拠させる見込みだと報じた。

 現在公開されているドラフトは昨年9月に策定されたもので、1991年に運用が始まった現行の第2版の2500語に対し、約4400語という長尺になっている。

 Linus Torvalds氏は、第3版がリリースされようと、同ライセンスが公然と否定しているDRM(Digital Rights Management)が普及しようと、大した問題は起きないと主張しているが、読者の反応を見るかぎり、同氏の考えは間違っていないようだ。

 だがしかし、彼らの気づかないところで、弁護士という名の無数のアリが甘いエサにたかろうとうごめいている。

 やはりGPL v3を採用すると思われるNovellにたかっている弁護士アリは、Sunの決定に際して勢いづくだろう。GPL v3を拒否する構えを取っているmySQLのところのアリは、静観の模様だ。

 騒動の中心になっているのは、DRMである。本来ならDRMの恩恵にあずかるべき人々が、DRMの採用が導く結果(Appleによる業界支配など)を忌避し始めている今、全体的な論調は後ろ向きになっているように見える。

 それでも、コンテンツ業界は表面上、DRMなしならコンテンツは提供しないという姿勢を堅持しており、そうした姿勢が変わらないかぎり、この問題は問題であり続けるだろう。

 わたし個人は、コンテンツ業界の賛同さえ得られれば、GPL v3が成功する日が早晩やってくると思っている。考えているよりずっと早くにそうなるかもしれない。つまりは、Torvalds氏の主張は正しいが、これに群がる弁護士アリの大群のことも頭に入れておかなければならないということだ。

 それも悪くないと言う人々も、少なからずいるのだろうが。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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