Wi-Fi――比類なきオープンソース技術

opensource 2007-06-14 19:01:57

 わたしにとって、史上最高のオープンソース技術はWi-Fiである。

 Wi-Fiがなければ、こうやってブログを更新することもできなかっただろう。

 数日前の雷でインターネットサービスがダウンしてからこちら、自宅から1マイル離れたGathering Groundsというカフェにやって来て、ブログ記事を書いている(昨夜はU-Jointというおしゃれなバーで仕事をしたのだが)。

 店内奥の明るいデスクに座って書き物をしている今(米国時間6月13日午前6時半ごろ)は、朝方の混雑はどこへやら、2人の警官が窓際の席でおしゃべりに興じているだけだ。わたしのPCは、起動すると同時に自動的にネットワークにつながった。シグナルは、かたわらで湯気を立てているカフェモカの香りと同じように力強い。

 米国内にはここと同じような店が数千とあり、通勤せずに仕事をしている人々のこじんまりしたオフィスとして機能している。一部の書店やコーヒーショップチェーンがネットワークアクセスを有料化しようとしているが、彼らの試みは今のところ成功していない。1時間4ドルの使用料を払う客などいないからだ。4ドルと言えば、カフェモカの消費税込み価格と同じではないか。

 この事実は、オープンソースビジネスモデルに関する重要なポイントも浮き彫りにする。すなわち、正攻法のビジネスではないように見えるが、うまくいっているという点だ。わたしは、店内の座席を確保し、ネットワークを利用するためにコーヒーを買う。そうしたわたしの存在が、カフェが空いている時間に店の前を通りかかった人を店内に呼び寄せる。これで店が空っぽになることがなくなるわけだ。

 ここ10年ほどの間に、Wi-Fiのスピードは技術進化のおかげでおよそ10倍にまで跳ね上がったが、割り当てられている帯域幅は変わらないままだ。代わりに、政府は携帯電話会社相手の帯域「競売」制度に執着し、携帯電話会社は懐に抱え込んだ帯域をほんの少しずつ切り売りしている。

 彼らはそれでよいかもしれないが、真の携帯電話サービス(最近ではきわめて種類が豊富になった)を望んでいる消費者の選択肢は狭められてしまった。

 これもまた、重要な事実を言い当てている。基本的にプロプライエタリモデルは、既得権益の所有者に恩恵を与えるという事実だ。彼らは、本質的に政治的な存在なのである。連邦通信委員会は政治的な組織ではないなどと言う者は、(ホイップクリームとチョコレートソースのたっぷりかかった)カフェモカより何倍も強力な何かを飲んでいるに違いない。

 低速で、競争は存在せず、価格の高いプロプライエタリモデルか、免許のない帯域を開拓し、機器やサービスの提供を通して活発な競争を繰り広げているオープンソースモデルか。

 選ぶのはユーザーだ。わたしは…カフェモカをもう一杯頼むことにしよう。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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