携帯業界の寡占を崩せるか――「OpenMoko」プロジェクト

opensource 2007-07-11 14:28:05

 オープンソーステレフォニーが、大きな一歩を踏み出した。開発者に対し、OpenMokoの「Neo1973」が出荷され始めたのである。ビジネス向けの公的なwikiも開設された。

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OpenMoko初のハードウェア「Neo1973」。見ての通り、「iPhone」風の外観が採用されている。

 OpenMokoの携帯電話は、オープンなLinuxカーネルが動作する「Mobile FOSS」だと、同プロジェクトは主張している。Mobile FOSSとは、中身はすべて「フリーのオープンソースソフトウェア(Free and Open Source Software:FOSS)」であることを意味するという。携帯電話の各パーツは、完全な仕様書が手にはいることを条件に選ばれている。

 同プロジェクトの母体企業は、台湾に住むSean Moss-Pultz氏と、「GPL-Violations」プロジェクトで有名なGerman Harold Welte氏が運営している。Welte氏は自身のブログに、OpenMokoをここまで育てるのにはたいへんな苦労をしたと書いている。

 だがはたして、同プロジェクトは今後力を伸ばしていけるのだろうか。米国の携帯キャリアは、みずからのネットワーク上にある携帯電話を完全に支配していることで悪名高い。VerizonやSprintなどのCDMAネットワークでは、SIMカードさえ使われておらず、ハードウェアを介した直接的な管理がまかり通っている。

 新体制に移行した連邦通信委員会がプロプライエタリを支持していることから考えるに、こうしたネットワークをオープン化するよう主張する人々の道具となるのが、OpenMokoの限界かもしれない。

 たとえOpenMokoに市場でそれなりの成功を収めるチャンスがあるとしても、そもそもそんなことが可能なのかという疑問が、どうしても出て来てしまう。

(Dana Blankenhorn)

 

 

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