オープンソースとは何か?

opensource 2007-10-15 17:04:24

 多くの読者がオープンソースを狭く定義している。ビジネスモデルだとか、開発モデルだとか、企業顧客が自社のITを強化するための方法だとか言われている。

 そのいずれも正しいのだが、オープンソースとはそれ以上のものである。

 オープンソースはインターネットなしでは存在することはなかった。インターネットが提供する摩擦のないマーケティングおよび流通とともに、低コストのコラボレーションと共有ストレージを必要とする。

 これは機能以上のものである。価値でもある。透明性、接続性、オープン性といった共有の信念でもある。このような価値を侵害する企業はオープンソース主唱者により打ち砕かれる。こうした価値を容認する企業の方が成功しやすい。

 インターネットとオープンソースの価値は、共有されている神話、つまりその発展に関して完全に真実かもしれないし、あるいはそうではないかもしれない話に基づいている。そしてこれら神話の多くには名前もついている。

 Richard Stallman氏の平等主義、Eric Raymond氏の実用主義、Linus Torvalds氏の工学的価値。またVint Cerf氏、Tim Berners-Lee氏の話、そして初期のピアリング契約もそうだ。ここではお金の移動がビットの移動の2の次とされたのだ。

 多くの人々がこれを理解するのに苦しんだ。なぜならこれらは政治的価値であるためだ。ネット中立性やオープンスペクトラムといった問題は、こうしたインターネット価値、そしてオープンソース価値が規制的領域に拡大したものである。

 しかし、これらが本当に画期的と言えるのは、これらの価値が事業あるいは何らかの大きな組織の運営という行動に応用されたときである。

 GoogleとMicrosoftをみてほしい。(最近の記事でとりあげたように。)次にこれらと同様の相違とリスクがほかのどの業界でも全体的に存在すると考えてほしい。これは1世紀前に製造と大衆市場の広告が浮上して以来、最大のビジネス手法の変化である。しかしいまだに、この変化がどこまで広がっていくかはわからない。

 オープンソースをソフトウェアの観点からのみ考えることは居心地よく感じられるかもしれないが、それだけでは十分ではない。オープンソースとは、インターネットがソフトウェア事業に及ぼす影響について適用する用語であるが、その教訓はすべての業界において、ビジネスでも政治でも通用する。しかし率直にいうと、まだ何も見えていないのだ。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR

  • 「奉行シリーズ」の電話サポート革命!活用事例をご紹介

    「ナビダイヤル」の「トラフィックレポート」を利用したことで着信前のコール数や
    離脱数など、コールセンターのパフォーマンスをリアルタイムに把握するに成功。詳細はこちらから

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つプレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!