バスより速い「エンタープライズサービスフェラーリ」はいかが?

soa 2005-08-18 22:38:14

 Webサービス企業Cape ClearのAnnrai O'Tooleは、ESBという略語の文字のうち、「S」が一番重要だと考えている。「顧客がESBを購入するのは、『Enterprise』指向アーキテクチャでも、『Bus』指向アーキテクチャでもなく、『Service』指向アーキテクチャを設置したいからだ」というのがその理由だ。

 彼はさらに、以前のような「Enterprise Bus(EB)」を買いたがる顧客はいないと述べる。EBは単なるメッセージング用製品で、そんなものはとっくの昔に買っている。「メッセージングはもう昔の話だ」(O'Toole)

 このブログサイトの読者で、Jorwellというペンネームを使う人物が、同じような視点から、非常に鋭いコメントを寄せてくれた。彼は、エンタープライズサービスバスではなく、「エンタープライズサービス『フェラーリ』」を使ってサイトを構築すべきだ、という。

 どういうことかというと、既に滅茶苦茶な状態にあるものの周りをさらにコードの層で幾重にも包もうとするのではなく、同じ機能を果たす、(フェラーリのように)もっと新しい、単純ですっきりしたアプリケーションの開発に労力や人材を投入したらどうか、ということだ。彼は次のように述べている:「SOAは、大型アプリケーションの上に、新しい、小さなアプリケーションをたくさんくっつけて、最終的に元のシステムと同じくらい、柔軟性のない、混沌とした状況を作り出しているように見える。ESBという語を選んだこと自体、SOAがビジネスセンスに欠けていて、『技術屋』に考え出された概念であることを露呈しているようにも思える。エンタープライズサービスバスという語を聞いても、企業幹部のほとんどは、『バス』というのは公共交通機関用の車両のことくらいにしか思わないのではないか」(Jorwell)

 ESBをESFに変身させるのは、滅茶苦茶な中身をユーザーに見えないようにした、すっきりとした、効率性のある優美なシステムだ。「サービスにはいろいろな属性があって、ユーザーに提供するサービスの品質もその1つだ」という意見を前述のO'Tooleは述べている。「配信が保証されるプロトコルを使ってホスティングしなければそのサービス品質を確保できない場合、どのメッセージングプロトコルを選べばそのサービス品質を保証できるかを判断するのはESBの責任だ。だが、サービスのユーザーは、メッセージングプロトコルが何であるかなど知る必要はない。逆に、ユーザーにそれらの詳細を知らせるのは、これまでに知られているすべての抽象化の掟を破ることであり、ESBを使用する本来の目的そのものを台無しにすることになる」

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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