ESBに対するマイクロソフトのスタンス

soa 2005-09-13 20:21:26

 このところ、エンタープライズサービスバス(Enterprise Service Bus:ESB)の分野では、いろいろな動きがあったり、発表が相次いだりしている。そして今では、ほとんどのソフトウェア企業がESBを提供するようになった。

 ただし、例のごとく、MicrosoftだけはESBの時流に乗ってこない。勢いを増しているこの市場に対して、Microsoftはどんな手を打とうとしているのだろうか?

 InfoWorldのPaul Krillは、Microsoftが先ごろ発表したポジションペーパーの内容を詳しく分析している。その分析によると、Microsoftは、ビジネスプロセスの構築やアプリケーションの統合に使われる「BizTalk Server」に加えて、「Indigo」と呼ばれる計画中のWebサービス技術(現在は、Windows Communication Foundationという正式名称を略してWCFと呼ばれる)を、事実上のESBソリューションとして位置付けようとしているという。WCFは、Windows Vistaオペレーティングシステムに含まれるほか、Windows XPとWindows Server 2003のアップデートにも含まれる予定だ。

 私はRedMonkのJames Governorに、Microsoftの動きに対する見解を尋ねてみた。Governorの考えは次の通りだ。「Microsoftは他社が決めたカテゴリを使うのを非常に嫌がる。彼らは、自分たちの土俵で勝負したがり、他社のテクノロジーに目を向けているRFP(提案依頼書)を出す顧客に、自分たちの製品を売り込む準備ができていない」

 Governorはまた、MicrosoftはSOAという用語そのものさえ使おうとせず、代わりに、「Service Orientation(サービスオリエンテーション)」という用語を使っている、とも書いている。

 Microsoftのポジションペーパーによると、同社はESBをスタンドアロンの製品としては扱わないが、「ESBを買おうと考えている顧客には、ESBの機能性をすべて備えた、より上位の機能を提供する」という。InfoWorldの記事に出てくるインタビューのなかで、MicrosoftのConnected Systems部門のグループプロダクトマネージャを務め、このポジションペーパーの共著者でもあるScott Woodgateは、「顧客はESB製品を使ってもそれほどのメリットは得られないとわれわれは信じる」と述べる。Microsoftは、ESBの概念があいまいすぎると思っているようだ。「BizTalk Server 2004は、MQSeries、SAP製品、Webサービスをはじめ、さまざまなシステムとの統合を可能にする。BizTalk Serverは、従来のESBが提供する機能のすべてを提供する」とMicrosoftは同ペーパーで述べている。

 これに対してGovernorは「『従来のESB』とはどういうことだ?」と首をかしげる。

 あいまいな概念にあいまいな論理をあてはめるとこういう表現になるということか。

(Joe McKendrick)

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