SOAシステムをJBOWSにしないために

soa 2005-10-12 17:19:54

 同僚のBritton Manascoが、米国時間10月10日に発表されたSOAに関するwebMethodsのアンケート結果を解析して、SOAを成功させる引き金が何であるかを見極めようとした。だが、決定的な答えは見つからなかったようだ。

 ひとつ、このアンケートからわかることは、JBOWS(Just a Bunch of Web services、「たくさんのWebサービスの寄せ集め」)の状態からサービス指向アーキテクチャへの進化は、まだ始まったばかりだということだ。

 webMethodsは、アンケートの結果を自分に都合よく解釈して、SOA導入が右肩上がりで増えていくという見方をしているが、統計の数字からすると、世界中の2000社の企業はWebサービスをより首尾一貫した形で展開する方法について、まだ完全には理解していない状態のようであり、さらにSOAの概念そのものを経営上層部に売り込む方法も明確ではないようだ。

 webMethodsの顧客である480人の回答者のうち80%は、自社内でWebサービスを使用していると述べている。だが、全体的なSOA展開のレベルが「かなり成熟している」(10点満点で「6」以上の成熟度)と答えたのは29%だけで、SOAの成熟度が「9」や「10」だと述べたのはわずか1%だった。

 だからと言って、現在使用されているWebサービスがめちゃくちゃなものだということではない。アンケートによると、回答者の半分以上(すべてwebMethodsの顧客)は、すでに1カ月に1万件以上のWebサービスのトランザクションをこなしている。約6%は、1カ月100万件のトランザクションを実行しているとさえ答えている。

 それでは、何がSOA展開を妨げているのか。webMethodsは、3つの主な障害を明らかにしている。1番目は、17%の回答者が挙げた、SOAに対する組織内の全般的な知識の欠如など、ビジネス関連の問題だ。次の15%の回答者は、SOAにまつわるROIを定量化することの難しさを挙げた。さらに12%は、組織内で準拠すべき開発基準についての懸念を挙げた。

 このアンケートの回答者はSOAがもたらす利益についてはよく理解しているようだ。だが、面白いのは、SOAの展開を促進している要素は1つだけではない、ということだ。これらの大規模企業がSOAによって実現したいことはさまざまだ。最も多い20%の企業は、サービスの再利用を将来可能にするためにSOAを実装したいと答えている。次の18%は、統合経費が低いことを挙げ、16%はプロジェクトをより迅速に進めるための方法だとSOAを考えている。面白いことに、SOAが取引パートナーとの統合を提供するからだと答えたのは10%しかいなかった。つまり、SOAはB2Bのeビジネスで利用するものだという筋書きは、現在のところわずかの企業しか考えていないということだ。

(Joe McKendrick)

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