Web 2.0、実体のないアーキテクチャか?

soa 2005-11-08 19:21:56

 Fog Creek SoftwareのCEO、Joel Spolskyは、彼が「アーキテクチャ宇宙飛行士」と呼ぶ連中についてこの痛烈な非難を書いたときは、かなり「意地悪な」ムードだったことを認める一方で、最近のWeb 2.0熱に対して、これも今までアーキテクチャ宇宙飛行士が繰り返してきたことと同じではないか、と疑問を投げかけている。(「アーキテクチャ宇宙飛行士」というのは、宇宙飛行士が高い宇宙から地上を見るように、技術のアーキテクチャについて、現実を無視して、非常に高次元の抽象的な考えをもてあそぶ人物たちのこと。)

 Joel自身の言葉で説明してもらおう:

 「4年以上も間に私がいわゆる『アーキテクチャ宇宙飛行士』に対する不満を最初に書いたときは、やれP toPがどうの、メッセージングがどうのという話ばかりだった。こういう状況は、世間がアーキテクチャ宇宙飛行士の言葉に言いくるめられているという確実な証拠だ。彼らの特徴は、大言壮語、大胆で空想的な話、自画自賛、現実性の完全な欠如などだ。それでも人々は彼らを信じ、マスコミも一緒になって大騒ぎをする。

 現在は、タグ付け、フォークソノミー、シンジケーションなどという言葉が流行っているが、Google MapやWikepediaやDel.icio.usのようなクールで新しいものが、それらの構成する部分をすべて合わせたものよりもっと偉大なものだという理論に同意するのが当然だと思わされている。Long Tail、Attention Economy、Creative Common、Peer Production(仲間同士での開発)、Web 2.0などなど、数え上げたら本当にきりがない!

 特に気になるのは『Web 2.0』という語だ。これは本物の概念でもなんでもない。意味も中身もない、あやふやで、漠然とした雲のような、まったく実体のないアーキテクチャだ。私は、人々がWeb 2.0という語を使うのを聞くと、その日一日、自分が少し愚かになった感じがする」

 このように説明するJoelは、次から次へと出現する技術流行語に飽き飽きした、シニカルなニューヨーカーなだけだろうか、それとも彼はWeb 2.0が「裸の王様」だということが分かっているのだろうか。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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