SOAはアーキテクチャ? それともテクノロジー?

soa 2006-01-06 17:47:09

 ZDNetでともにブログを執筆しているDavid Berlindが、従来のコンピュータがAPIセットへと進化しつつある現状を踏まえ、「非コンピュータ」という概念について語っている。

 この概念を拡張して、SOAを「非テクノロジー」と呼ぶことができるかもしれない。

 アプリケーションは、テクノロジーから一歩遠ざかってサービスの集合体に変わろうとしており、それぞれに利用されている特定の技術にも依存しない。したがって、非テクノロジーというわけである。同様に、SOAはWebサービスとも無関係だ。策定済みのWebサービス標準は採用せず、独自のSOAや既存の仕様に準拠するSOAを構築することは、十分可能である。

 しかし、こうした考えは行き過ぎで、「アーキテクチャ」を実装可能なテクノロジーと対比させて提供してもうまくいかないと考える人々もいる。先日PolarLakeのRonan Bradleyと話す機会があったが、同氏は、SOAに関するビジョンと、その将来性を信じる拠り所となる実際の製品の両方を提供することが大切だと述べていた。

「SOAはほんとうにすばらしいものだ。テクノロジーを必要としない初めてのテクノロジーなのだから」とBradleyは話し、「大手のベンダーは、SOAに基づくアーキテクチャの本分から外れないかぎり、ユーザーが技術面で何をどうしようと問題ではないと口をそろえる。SOAの欠陥にばかり着目して評価を行い、その結果実際の機能性を無視して、メリットを得ることだけに固執すれば、導入は失敗に終わるだろう。状況が悪化するだけだ」と続けた。Bradleyは、SOAが実現するシステム間の統合を提供できる、具体的な製品が必要だと主張しているのである。

 Bradleyは、SOAを非常に高く評価している。10年後のわれわれは、SOAを「エンタープライズ分野における真のインテグレーションを初めて実現したものと見なしている」と同氏は予測し、「SOAによって、アプリケーションの統合がもたらす恩恵を実際に得られるようになった。これまで個々のアプリケーションを利用することでしか生まれなかったビジネス上の価値が、アプリケーションばかりでなくネットワーク全体へ初めて波及するようになったのである」と話した。

 果たして非テクノロジーは、テクノロジーをこのようにうまく活用できるだろうか。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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