「SOAは落ち目」説を覆す2つの事例

soa 2006-05-09 18:35:48

 Phil Wainewright氏によるSOAの不振に関する記事に答える形で、SOAには未来があると先日ブログに書いたばかりだが、Starwood HotelsのSOA戦略が成功を収めていると報じる記事の存在をIan Bruce氏が教えてくれたので、目を通してみた。

 記事によれば、同ホテルチェーンのSOA移行作業は2007年に完了する予定で、メインフレームを放棄することによるコスト削減効果は最低でも年間2000万ドルに達する見込みだという。IBMのメインフレーム上で運用していたCRMおよびオンライン予約アプリケーションは、標準仕様の簡易なプラットフォームへ移されることになる。

 StarwoodのSOAへの取り組みは、本ブログでもこれまで何度か紹介してきた。

 前述のわたしの記事に対して、Miko Matsumura氏はSprintのSOA戦略に関する記事を紹介してくれた。Sprintでは、「メインフレーム上のアプリケーションをEJB(Enterprise JavaBeans)の枠内で『仮想サービス』としてカプセル化し、SOAPやWDSL(Web Services Description Language)、XMLスキーマを利用するアプリケーションの機能を担わせる」ので、メインフレームの利用は続行するという。これによりSprintは、新たな顧客が増えるたびにシステムを「一から作り直す」必要がなくなると、同記事は述べている。

 メインフレームを放棄してSOAを活用する企業もあれば、戦略の中心にメインフレームを据える企業もあるというのは、実に興味深い。つまり、SOAはさまざまな形で進化を遂げようとしているのだ。SOA戦略に二つと同じものはないし、SOAへの取り組みには「正しい」だとか「間違った」だとかいう区別もないのである。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つプレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!