SOAの予算は獲得した――さて次はどうする?

soa 2006-08-15 19:41:59

 経営者にSOAのコンセプトを理解してもらうことの難しさについてはしばしば話題にしてきたが、いざ予算が獲得できた場合にそれをいかに使用するかという問題も、検討しておく必要があるだろう。少なくとも英国の企業IT幹部100名を対象にした最新の調査では、そうした結果が出ている。

 ITWeekに掲載された同調査結果によると、大企業の3分の1強が、2006年のソフトウェア統合予算を引き上げる予定だという(これはつまり、3分の2が統合予算の引き上げを考えていないことを意味するが、話が横にそれるのでここでは触れないでおこう)。

 最低でも3割の企業が統合予算を増やすと答えているにもかかわらず、多くの企業が「新たな予算枠を戦略的に使う計画を立てられていない」という。また同調査では、「統合プロジェクトに専門のスタッフを当てているのは調査対象企業の半数以下に過ぎず、実際に統合作業に先立って検証を行った企業の割合もわずかに38%だった」こともわかっている。統合戦略に関して最も多かった回答は、1プロジェクトごとにどのような統合ツールを購入するのかを検討し、統合計画もケースバイケースで決めていくというものだった。

 同サイトの記事には、SOAの実現は複雑な仕事であり、経営者の間でも最適なツールや戦略についての議論は分かれているとする、InterSystemsの広報官Mike Fuller氏の言葉が引用されていた。InterSystemsは同調査のスポンサーでもある。「これまで多くの企業の統合作業が、IT部門と経営陣とのコミュニケーション不足により失敗に終わってきた(中略)。ビジネスプロセスをより効率的にサポートできる統合プロジェクトを進めるためには、経営者とIT部門の両方がプロジェクトの進捗を監視できる、職責横断的な統括委員会を設ける必要がある」(Fuller氏)

 統合に関わる問題も、その他のさまざまな問題と変わらない。すなわち、単に予算を割けばよいというものではないのである。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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