「SOAの成功」より「SOAが成功に貢献した度合い」を重視せよ

soa 2007-05-14 15:04:57

 先日開催されたSOA Consortiumのカンファレンスで、同組織がSOAに関して大胆な目標を設定していることが明らかになった。

SOA Consortiumは2010年までに、世界中の1000社に上る企業の75%、主要な政府組織の75%、中小企業の50%において、SOAの運用が成功することを目指している。

 (SOA Consortiumの統括組織である)Object Management Groupで技術移転担当バイスプレジデントを務めるJon Siegel氏は、SOA Consortiumがこの取り組みに本腰を入れていることを強調し、2010年末までに計画を実現させるつもりだと話した。

 称賛に値する試みではあるが、「SOAの運用が成功」したことはどうやって知るのだろうか。一部のアナリストは、現時点で少なくとも75%以上の企業がSOAの運用を始めていると見積もっている。しかし、運用の成功はどのように定義されるのだろう。数値化できるコスト削減効果が現れれば成功なのか? それとも、Webサービスによって単一のエンド・ツー・エンドなプロセスが実現できればよいのか?

 これこそ、SOAがまず初めにクリアしなければならない最難関の1つである。SOAの成功は、長期的なメリットを伴うものでなければならない。複数のビジネス部門がサービスを共有し、基礎的なインフラストラクチャの柔軟性を高めることで、サービスの開発期間を劇的に短縮したり、製品およびサービスを再構成したり、迅速に市場へ投入したりすることが可能になる状態を言うのだ。

 だが、市場における長期的な成功を測る唯一の基準は、収入の増加か株価の上昇しかなく、これにはSOA以外の多くの要素も関わってくる。したがって、こうした成功にSOAがどの程度貢献しているかを測ることが、ほんとうの問題になるのだ。「SOAの成功」という言い方自体、不適切なのである。

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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