SOAの推進は上から? 下から?

soa 2007-06-04 17:08:21

 ZDNetの記者であるDana Gardner氏によれば、「過剰なPR合戦が沈静化し始めた頃に推進団体が生まれる」ものだという。最近のSOAはまさにそうした状況にあり、実際に、大手企業およびベンダーから構成されるSOA Consortiumが結成されている。

 SOA ConsortiumのエグゼクティブディレクターRichard Soley氏は、SOAに関する2つの課題に取り組みたいと述べている。1つ目の課題とは、「重役向けのSOA」を整えることだという。「SOAは単なる技術ではなく、機敏性を上昇させ、収益を増加させるビジネス戦略であることを、CIO(最高技術責任者)がほかの役員に伝えていくのを支援したい」(Soley氏)

 第2の課題は、「現場向けのSOA」を確立することだ。すなわち、「エンタープライズアーキテクトやドメインアーキテクト、データアーキテクトらが、同様の職種に就いている人々に、SOAは技術ではなくビジネス戦略であり、注意を払うに値するものであることを伝えられるようにする」のだという。

 わたしは先日、Gardner氏やTony Baer氏、Jim Kobielus氏、Steve Garone氏とともに、Object Management Group(OMG)の会長兼最高経営責任者(CEO)であり、前述の通りSOA Consortiumのエグゼクティブディレクターも務めるSoley氏を交えたポッドキャストに参加した。

 Soley氏は、SOA Consortiumの主な目標を「上から下へSOAを浸透させていくこと」だと述べている。「最初に開発者に働きかけ、そこからSOAの推進を図っても、企業のビジネスプロセスに対する考え方を変えるのは難しく、企業のアジリティ向上にすぐに効果が出ることはない」(Soley氏)

 したがって同氏らは、SOAを技術プロジェクトではなく、ビジネスに関わる取り組みとして位置づけることを目指しているのだという。「SOA戦略を実行するために、ツールやテクノロジー、フレームワークなどが必要になるのはもちろんだが、ほんとうはその反対が重要なのだ。つまり、『何を達成しなければならないのか』を考えるのである。達成しなければならないのは、ビジネスプロセスを確立して、それを把握し、効率化し、再利用できるようにするという、特に目新しくもないことだ」(Soley氏)

 SOAが実現するのはワークフローやプロセス自動化だけではないと、Soley氏は言う。「SOAは、顧客と直接的に関係するプロセスをはじめとする、あらゆるプロセスを生み出せる。再利用する価値のある、組織横断的なあらゆるプロセスを実現するのだ」(Soley氏)

(Joe McKendrick)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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