トレンド分析の3つの技法

Richard Stiennon 2007-11-22 18:26:32

私がこれまで将来予測に使用してきたトレンド分析には、「地理的」「時間的」「直観的」という3つのタイプがあります。これら3つについては「Seven Trends in Networking and Security(ネットワークおよびセキュリティの7つのトレンド)」説明ピッチの導入部で説明しています(近日公開予定!)。最近、カナダのあるジャーナリストがこれに関心を示したため、いつもの「空が落ちてくる!」的な資料のかわりに、私たちはこの話題について短いポッドキャストを作りました。彼は同様に、7つのトレンドについても執筆しています

さて、トレンド分析の3つのタイプについて見てみましょう。

1. 地理的なトレンド分析は、最も簡単で高い信頼性を持つものです。何かが起こりつつある国、地域、都市などをとにかく訪問し、そのトレンドが、世界中とは行かないまでも、少なくともどこかの地域に広まることを予測するのです。80年代を振り返れば、数多くの自動車評論家が東京を訪れ、デトロイトに戻るや否や燃費の良い小型車の効用について教えをたれたものです。また、私はカリフォルニアでインターネットの急速な普及を目の当たりにした経験に基づいて、ミシガンにISPのRustNetを設立しました。そして皆さんは、私が2004年にイスタンブールに旅行したときのいきさつを読んだことがあるかもしれません。その時私は、初めてハッカー攻撃にさらされ、銀行はユーザの口座をキーロガーから守ろうとして防御策を取りました。これらはすべて、地理的なトレンド分析および予測の例です。

2. 時間的なトレンド分析は、ランダムな活動に適用されたり、重要な要因をうっかり落としたりした場合には、誤解を招く恐れがあります。それはルーレット台にやってきて、7回連続で「赤」が出たという理由だけで「赤」に200ドルをポンと賭けるようなものです。この場合、次も赤が出る確率は低くなることを誰もが知っています*。時間的分析は、米国が占領戦争に関わると、どんな結果となるか(長期戦となり、大きな犠牲を払うものの、その成果はあいまいである)を予測するのに使えます。ワシントンで起こる「変化」の影響については、容易に予測することができるでしょう。これがもたらすものは増税、いっそうの財政支出、規制強化です。あるいは新しい関税と輸入規制の影響はどうでしょう?それは物価上昇、通商の減退、株式市場の暴落です。このように、過去は新たな序章となります。

3. 直観的トレンド分析は、その話題に関して知っておくべきあらゆる物事を吸収して、その結果、論理的な結末を引き出すという、未来学者の能力に大きく依存しています。こうしたタイプのトレンド把握は言うまでもなく、最も困難なものです。たいていの場合、外的要因がその結果に影響を与えます。調査会社のガートナーは、OS2が企業のデスクトップで優勢になるだろうと予測したことで有名です。この予測に関わったアナリストたちはテクノロジーを知りすぎていました。彼らは「きわめて安価なソフトウェアと、それを搭載する、さらに安いハードウェア」という市場の力学を見失っていたのです。実際のところOS2はオフィス環境にとって、より優秀なオペレーティングシステムだったのですが。

こうした技法を使って私は2008年の脅威の予測をまとめています。ただし、その前に2007年の自分の仕事について率直に振り返るべきでしょう。とはいえそれは12月まで待ちたいと思います。予測が当たるまでに、少々の時間が必要なものもあるからです。

* 実際のところ、すでにボールが7回連続して赤に入ったからといって、次も赤となる確率が低いとは思えません。赤に入る確率は38分の18です。以上。(緑が2つある場合)。

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