フィリピンにも親指族が!

若井 直樹(Naoki Wakai) 2007-11-29 17:38:35

10月19日、私のマンションから目と鼻の先にあるグロリエッタというショッピングモールで大爆発事故が発生した。幸いにもその頃アラバンのサイバーゾーンという地域でミーティングをしていたことで、事故には巻き込まれなかった。ミーティングを終えてマカティ市に戻ろうとしたとき、タクシーを呼ぼうとしたが、この事故のためにほとんどの運転手が行きたがらなかった。そのことでやっとこの事故を知ったわけだ。その後、連日のようにこのニュースが報道され、警察当局者は23日、ついに爆弾テロ説を否定、同モール地下にあった燃料タンクのガス漏れが原因との見方を示した。この発表があって、やれやれと胸をなで下ろした。が、まだ政府による陰謀説などもささやかれた。

この事件に続いて、本日11月29日には、2003年の反政府クーデターで起訴・公判中のフィリピンの反乱将校らが29日、裁判所から逃走し、武装した支持者グループとともにマカティ市に繰り出した。現地の情勢は緊迫しているもようで、治安当局との間で武力衝突の懸念も指摘されている、というニュースが舞い込んだ。地元ラジオ放送などによれば、裁判所から脱走したのは先の上院選で獄中当選したトリリャネス上院議員や別の反乱計画の首謀者とされるリム准将ら。反乱グループは市内のペニンシュラホテルに立てこもり、一般市民らに政権打倒の反政府行動に加わるよう呼び掛けた。一方、武装した国軍兵士らは反乱グループが立てこもるホテルの周辺を包囲し、緊張が高まった。 

仕事中に、何人かの友達から「大丈夫か?」というSMS(ショートメッセージサービス)を携帯電話にもらった。そのことでこれら事件を知ったのだ。幸いにも、マカティ市内にいなかったために、これらの事件には全く巻き込まれずにすんだ。実に、SMSはもっとも身近な通信手段として、老若男女が使っている。しかし、新品を買えば日本円で2万円から果ては12万円くらいするはずだ。

携帯電話の中古市場があるのをご存じだろうか?こちらは日本と違って、携帯電話機のメーカーと通信会社はそれぞれ役割が完全に分離されている。主要な通信会社は、「SMART」と「Globe」である。通信会社が提供するSIMカードを購入し携帯電話機に差し込みさえすれば、即座に通信が可能である。その後、通信に必要な分だけプリペイドで通信料を購入しLoadingすれば、継続して使うことができる。従って、SIMカードを持ってさえいれば、携帯電話機は何でもよいということになる。現金が必要でやむを得なく中古市場に携帯電話機を売る人も多い、また新機種を購入したために、古くなった電話機を売る人もいる。そうやって、中古市場ができあがるのだ。給与の安いこの国で、どうしてあれだけの人が携帯電話機を持っているのか疑問だった。その謎を解く一つ鍵がこの中古市場だ。

ほとんどのユーザーは携帯電話機で会話するのではなく、SMS(こちらではTXTと呼ぶのが一般的)を使ってメールするのだ。日本の若者のも負けない親指族が育っている。プリペイドカードを買うと、その金額に応じて無料のTXTがついてくる。それを使うことで、通信料を節約するのである。比較的富裕層は、携帯電話機のPDA機能に注目する人が増えている。話題のNokiaのE90は、45000ペソ(11万5千円)位の価格で新製品は販売されている。大手企業のミドルマネージャークラスがユーザーだ。携帯電話メーカー各社もアルファベット・キーボードがついたPDA機能付き携帯電話機をラインアップしてきてる。BlackBerryなども最近注目されるようになった。

まだフィリピンでは、携帯WEBサイトは発達していない。音楽やリングトーンのダウンロードを、通信会社が提供するサービスからダウンロードしているくらいだ。有線よりも無線が先行するこの国でいつになったら携帯WEBサービスがブレークするのだろうか?

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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