先週「Computex Taipei 2008」に参加した。今まで以上に大きな展示会になっている。ここフィリピンのニノイアキノ空港から、約1時間45分で台北に到着できる。今年は、WiMAX展示かも併設されている。ここに来た私の目的は、「シンクライアント」の進化を探ることと「モバイル機器」のトレンドを探ることだ。今年で「Computex」への参加は3回目となる。
「シンクライアント」を展示しているブースは、「Gigabyte」、「encore」、「Termtek」を始め10社に達していない。かつてと比べれば、その数は減少している。シンクライアント市場は、シュリンクしているということなのだろうか?少なくともIDGの予測によればシュリンクするどころか更に拡大傾向が続いている。ちなみに、シンクライアント市場予測は、予測がなかなか当たらない市場の一つで、例年実績値が予測値を上回っている。気になったのでいくつかのブースでたずねてみたところ、品質の良くないマイナーなプロバイダーは既に淘汰されたということのようだ。「勝ち組」が、徐々にではあるが明確になってきたようだ。
製品自体は、目新しい技術を搭載しているものはない。あくまでも新しく登場したCPUを実装しているというにすぎない。あえて気になるのは、IntelのAtomをファンレスで搭載するのか否かという点だろうか。それと目につくのは、シンクライアント専用機が少ないという点だ。Gigabyteはその代表で、通常「stripped-down PC」と呼ぶ、いわゆるPCとしてもシンクライアントとしても使える製品。そのため「筐体」は大きく、ACアダプターのワット数も65ワットと大きい。PCを提供しているサプライヤーからすれば、まだシンクライアント市場は成熟しておらず、両市場に対応しておかないと、ということなのだろう。しかし、そういったサプライヤーは、シンクライアントが提供する価値を半減させているともいえる。
一方、モバイル製品だが、どうしてもコンシューマを対象としているからかこれといって目を引く技術が見あたらない。デザインは、どのサプライヤーも「iPhone」を追っかけているように思える。また、スマートフォンはhtcににたモデルが多かった。サプライヤーにいったい顧客からどのような要望が多く寄せられているのかきいてみたが、「通信機能の改善」たとえば「Blackberry」通信を超えるのようなものらしい。また中には「the world’s 1st Dual SIM Pocket PC Phone Supporting HSDP & EDGE」などとうたう製品も登場している。
日本では、PDAは受け入れられなかったがスマートフォンは企業に受け入れられつつある。セキュアに企業情報システムにアクセスできる携帯端末としての地位を獲得しつつあると言うことだろうか。サプライヤーは、もっと斬新な使い方の提案を求められているのであって、「機能てんこ盛り」が必要なのではないと思う。あるいは、スマートフォンによる「シンクライアント・モバイル」の実現などもおもしろいかもしれない。使用しているCPUのパワーは両社ともほぼ同等だ。ASUSの「EeePC」をシンクライアント化するよりは、むしろこっちのアイデアの方が有効ではないだろうか。各国の通信環境を考えてみて欲しい。通信ができなければシンクライアントは「タダの箱」にすぎない。
各企業は今後、「企業情報システムとしてのモバイル機器の使い方の提案」といったテーマで製品をリサーチしてみる必要があるとおもう。そいった観点で是非ZDnet主催の企画に参加してみて欲しい。(http://japan.zdnet.com/info/event/enterprise-mobile/)
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