GoogleでNotesは検索できる?

吉田健一(Kenichi Yoshida) 2006-10-16 21:16:08

 Web2.0の世界ではGoogleのYou Tube買収Google Docs & Spreadsheetsのリリースと、1週間のうちに大きなニュースが続いているGoogle。この2つのニュースの影に隠れがちだが、エンタープライズの視点で気になるのはこちら。

 

 グーグルとBEA、企業ポータルのマッシュアップで協議---GoogleとBEA Systemsが、エンタープライズポータルと「Google Maps」などのアプリケーションとのマッシュアップを実現する新しい構想を巡って提携交渉を進めている...

 

 GoogleがBEAに特別なAPIを公開し、BEAのポータルからGoogle MapsのようなGoogleコンテンツが利用できるというもの。しかし、よく読むとBEAのポータル上のコンテンツもどんどんGoogleにマッシュアップされていくように見える。大丈夫かなBEA...

■Googleを企業内で導入する際の3つのポイント

 さて、前回はGoogleのエンタープライズ戦略の要となるGoogle Search Appliance(GSA)が如何に優れているかについて述べたが、今回はこのGSAを企業内で使うときに気をつけるべきポイントについて説明したい。

 GSAを企業内に導入する際に気をつけるべき1つ目のポイントは「(1)セキュリティ」だ。GSAはセキュリティを確保するための幾つかの仕組みが実装されている。しかし、必ずしも全てのコンテンツに対してセキュリティを維持できるわけではない。例えば、Notesに対してはセキュリティを保持した検索はできない。本当にセキュリティを保持した検索ができるかどうかは、きちんと確認すべきポイントだ。

 2つ目のポイントは「(2)検索対象コンテンツの範囲」である。GSAは標準でイントラネットのWebサイトやファイルサーバー、RDB等のコンテンツを検索対象することができる。しかし、例えばNotesに関してはある特定の条件では検索できるが、それを満たさないと検索できない。今あなたが検索したいコンテンツが本当にGSAで検索できるか確認が必要だ。

 3つ目のポイントは「(3)テキストサーチ以外の情報アクセス」である。エンタープライズサーチでは単なるテキストサーチだけでなく「属性情報・カテゴリ分類から絞り込みたい」「よく見られているコンテンツで絞り込みたい」「コンテンツを作った人を探したい」といった、テキストサーチ以外の様々な情報アクセスの手段が求められることが多い。GSA単体で提供しているのはテキストサーチに限られており、それ以外の手段が求められていれば、その対応を考えねばならない。

■Google Enterprise Partnerが補完するGSAソリューション

 「なぁんだ。GSAってよさそうだけど、エンタープライズで導入すると色々大変そうだな...Notesも検索できないみたいだし...」と思われた方、ちょっとお待ちあれ。GSAをエンタープライズで導入する際の課題を解決するソリューションが世に出つつある。

 実は私が在籍するリアルコムGoogleとエンタープライズ分野で協業をしており、リアルコムはGoogle Enterprise Partner(GEP)と呼ばれるGoogleパートナーだ。GEPはGoogleをエンタープライズで導入する際の課題を解決するために、様々なソリューションを提供している。その一例として、リアルコムが提供するGSAソリューションをご紹介しよう。

 リアルコムが提供するGSAソリューションで何ができるかというと「(1)セキュリティを保持した検索ができる」「(2)Notesも検索できる」「(3)属性情報・カテゴリ、閲覧数、人などの多様な軸からも検索できる」という3つにつきる。下の図が、ソリューションの概念図である。

gsa1.gif

 リアルコムGSAソリューションを活用すると、GSAでNotesをセキュリティを保持したまま検索できるようになる。具体的には、リアルコムGSAソリューションがNotesからACL(アクセス権限)を含むメタデータ(属性情報)を抽出、GSAはそのメタデータを活用してセキュリティを保持した検索を行う。また、閲覧数、作成者、カテゴリ等の様々なメタデータを抽出することで、「閲覧数の高いコンテンツを絞り込む」「このコンテンツの作成者を探す」といった様々な軸からコンテンツにアクセスすることができる。こうしたメタデータを活用した検索結果の画面イメージとしては下記のようになる。

gsa2.gif

 Googleの検索結果に一覧されているのはNotesのコンテンツだ。このNotesコンテンツは、セキュリティを保持しておりアクセス権のあるものだけが表示されている。これに加えて、閲覧数やフィードバックポイントなどのメタデータも表示され、テキストサーチ以外の情報アクセスを提供する。すなわち、キーワード検索の検索結果に対して「よく見られているものはどれか」「皆が良いといっているものはどれか」「分類が提案書のものはどれか」といった絞込みをかけることができるのだ。更に、コンテンツの作成者が表示され、人からコンテンツを探す(KnowWho=誰が何を知っているか)こともできる。

 これで検索対象がたとえNotesであっても、あたかもWebのGoogleと同じように検索ができ、かつセキュリティの確保やメタデータによる検索も可能となるのである。

 以上がGSAをエンタープライズに展開した時のイメージである。皆さんのイマジネーションが沸いてきたのではないだろうか?次回は皆さんのイマジネーションを更に高めるために、エンタープライズサーチの肝となるメタデータを深堀してみたい。

吉田健一@リアルコム

ご意見・お問い合わせはこちら

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR