東急百貨店は全社員データサイエンティストに--ビッグデータ民主化へマイクロソフト

大河原克行

2014-01-31 17:05

 日本マイクロソフトは、2014年2月上旬からExcelでのデータ分析ができるビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Power BI for Office 365」の国内販売を開始すると発表した。

 Share Point ユーザー向けの「Power BI add-on for Share Point Online Plan 2 Subscribers」(価格33ドル)、Office 365 E3/E4ユーザー用「Power BI add-on for Office 365 E3/E4 Subscribers」(価格33ドル)、「Power BI Standalone」(価格40ドル)、「Power BI Standalone+Office 365 Pro Plus」(価格52ドル)の4つの製品を用意。2014年6月30日までの期間限定で、Power BI add-on for Office 365 E3/E4 Subscribersは、キャンペーン価格として約40%値引いた20ドルで販売。Power BI Standaloneは、通常価格から30%値引いて販売する。現時点では米ドルでの設定のみとしており、近日中に日本円での価格を発表するという。

 さらに、Power BI for Office 365の利用促進に向けて、最新のExcelを含むOffice 365のトライアル版の提供や、Power BI Preview版の提供するほか、エンタープライズサービスによるPower BI支援メニューとして、無償で提供する「導入領域特定ワークショップ」に加え、「PoC(システム構成検証)支援サービス」(価格は100万円から)、「環境構築支援サービス」(価格は230万円から)、「モデル設計/画面作成支援サービス」(価格は161万円から)、企業向けにIT 戦略計画をコンサルティングする「エンタープライズストラテジープログラム」(価格は1500万円から)を提供する。

 なお、今後のアップデートに関しては、Office公式ブログで発表するという。


サーバプラットフォームビジネス本部 シニアマネージャー 斎藤泰行氏

 日本マイクロソフト サーバプラットフォームビジネス本部の斎藤泰行シニアマネージャーは、「ビッグデータはもはやバズワードではなく、さまざまな業種、業態で活用され、ビジネスの課題を解決するITのひとつとして使われ始めている。ビッグデータの利用や活用はリアルタイム化、SNS/ウェブ活用、GPS/センサー活用、他社データ連携といった4つのカテゴリーに分類できる。なかでもリアルタイム化としての活用が多く、社内のデータを捨てずに活用するといったところから始めている企業が多い」と前置きし、「マイクロソフトでは、ビッグデータに対する基本的な考え方として、事業とITの両部門の課題であり、使われていなかったデータから付加価値を生み出すことが重要であること、データサイエンティストのみが扱えるものではなく、全社員が扱える仕組み・技術を活用することが重要である」と述べた。

 マイクソロフトでは、2013年7月から、「Bring Big Data to ONE BILLION Poeple」をビジョンに掲げている。ここでは、10億人という数字をあげているが、これは、マイクロソフトのExcelを使用しているユーザーの数を指すという。

 「マイクロソフトでは、Excelが使用できれば、ビッグデータを扱えるという考え方をベースにしている。これにより、『ビッグデータの民主化』を目指す。Excelは、ビッグデータの入り口であり、出口になる」(斎藤氏)とした。

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