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【第3回】なぜ企業がERP導入に踏み切れないのかを考える

業務処理のオンライン化が一般化している現在でも、依然としてERP導入に踏み切れないでいる企業は少なくない。その最大の原因は、ERPを導入しようと思っても、「いつまでに、何が、いくらで」できるのかさえ事前に把握できない不明瞭な導入手法が一般的という実態にある。ERPパッケージにカスタマイズを施したら、数千万〜数億円と言われれば、二の足を踏むのは当然といえる。それでは、安価なERPパッケージはどうなのか? 試しに導入してみる、そして導入効果が上がれば拡張してみるという手法が可能なのか? 1ユーザー30万以下で購入できる「glovia.com easio」や、オプションとして用意された定額パッケージプランから、低価格なERP製品の可能性を見ていくことにしよう。

小山健治(メタマジック)  2006年4月20日 12時00分

業務処理のオンライン化が一般化している現在でも、依然としてERP導入に踏み切れないでいる企業は少なくない。その最大の原因は、ERPを導入しようと思っても、「いつまでに、何が、いくらで」できるのかさえ事前に把握できない不明瞭な導入手法が一般的という実態にある。ERPパッケージにカスタマイズを施したら、数千万〜数億円と言われれば、二の足を踏むのは当然といえる。それでは、安価なERPパッケージはどうなのか? 試しに導入してみる、そして導入効果が上がれば拡張してみるという手法が可能なのか? 1ユーザー30万以下で購入できる「glovia.com easio」や、オプションとして用意された定額パッケージプランから、低価格なERP製品の可能性を見ていくことにしよう。

企業がERP導入に躊躇する本音

 昨今の景気回復の流れを受けて、ERP市場は2005年以降年率10%前後の成長 (出典:矢野経済研究所) が予想されている。なかでもERP市場の業種比率において最も大きな割合を占め、これまでの推移とあわせて今後のターゲットとしても、さらなる伸びが期待されているのが組立製造業だ。

 とはいえ、こうした市場の盛り上がりの一方で、どうしてもERP導入に踏み切れないでいる企業は少なくない。その理由は、多くの企業にとってERPパッケージは、依然として『自社の規模には合わない』、『いきなり全面的に導入しようとしても無理』という抵抗感が原因となっている。また、それ以上に問題なのが導入サービスで、『何にいくらかかるのかが分からない』、『プロジェクトがどんどん伸びて、コストもどんどん膨らんでいく』といった不安を抱いているというのが実情だろう。

 ERPパッケージの最大の潜在市場と考えられるのは、年商100〜500億円の中堅・中小企業である。しかし、このクラスの企業におけるIT投資額は、年間トータルで1億円以下に抑えられているケースがほとんどである。このように限られたIT予算の枠内でソリューションを検討するとき、ERPはまだまだ「身の丈にあっていない」と受け止められているのが実態のようだ。

 ただ、そうしたなかにも中堅・中小企業をターゲットとして、より手軽に導入できることをアピールする低価格のERPパッケージが登場し始めている。逆にいえば、こうしたパッケージの裾野の広がりがあるからこそ、冒頭で述べたようなERP市場の成長が予想されているわけである。

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