サーチエンジンのテクノロジーを企業のイントラネット内に取り込み、さまざまな技術と連携することで、全社的な情報活用の底上げを図る「ESP(エンタープライズサーチ)」。ここへきて導入機運が急速に高まっているといわれているが、果たして実態はどうなのか。ESPプラットフォームの「SMART/InSight」を核とする「ESPソリューション」の提供で業界を牽引するウチダスペクトラム株式会社の代表取締役社長である町田 潔氏に、CNET Japan「情報化社会の航海図」のブロガー・渡辺 聡氏がユーザーニーズや実際の企業内での使われ方などについて、話を伺った。
ハイブリッドのソリューションを一つのフレームワークで提供
渡辺●現在、キーワードとしてESP(エンタープライズ・サーチ・プラットフォーム)が認知され始めています。実際に導入するケースも増えてきていると思いますが、ユーザーはどのようにとらえているのでしょうか。
町田●今の商談状況としては、ESPを用いてやりたい業務がスコープされている状況にきています。ESPを導入したビジネス上の効果も担当者が明確に認知されていて、それに対する予算はいくらですかという聞かれ方をするケースが非常に増えています。この下期の予算、もしくは来年度の予算に入れますという話も多くなってきていますね。
渡辺●ユーザー企業がビジネス上の課題として認識しているのは、どのような課題になるのでしょうか?
町田●たとえば、非常に多くの製品とそれに纏わるデータを扱っている企業が、ESPを使ってその中から品質に関する問題を抽出したいといった要望などが出ています。問題がどういう状況下で起きているのか把握した上で、さらに社内のどのラインに問題があったのか、どの製品のどのロットに問題があるのかに調査をかけようとしたとき、人手を介して探すことになると膨大なデータを見なくてはなりません。
ところが、トラブルやクレームが起きたとき、調査を担当する方々は情報収集専門のシステムを持っていらっしゃらない。そこで、膨大なデータを使うために、よりローコストでよりフレキシブルな方法はないのか長年検討されているという話は多いですね。
渡辺●ホワイトカラーの情報共有の問題は昔からありますが、何が足りなくて解決できない課題になっているのでしょうか。
町田●ずばり、基幹情報システムが生み出す情報と、グループウェアやメール、Webサーバーやファイルサーバーなどに保管されている情報の間にブリッジが架かっていないことです。ブリッジが架かっていないために生産性が低下している、問題が見つからないという話がすごく多く上がってきます。
当社のESP製品は、これら基幹系のシステムと情報系のシステムにまたがって散在する情報を検索し、適切な形でユーザーに提供するソリューションを1つのフレームワークで提供するものです。いわばハイブリッドなデータを統合するのがソリューションのシナリオです。したがって、単なるドキュメントを対象として検索するシステムではないし、データを扱うという意味のBI(ビジネス・インテリジェンス)だけでもありません。ファイルとデータと両方を検索対象としています。ESPがホワイトカラーの抱えている様々な社内の問題が次々に解決できるソリューションではないかと期待されている理由はここにあります。
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