前回、LANDesk Software株式会社の新しいソリューションである「LANDesk Application Virtualization」を紹介した。このツールは、最新OSに未対応の古いアプリケーションであっても、アプリケーション自体の仮想化によって最新のOS環境でも動作できるようにするというもの。開発の現場における検証の効率化や、古いマシンが基幹的な役割を果たしている製造業での活用など、経営課題を解消することができる。しかもこのツールの効果はそれだけではない。IT全般統制にも威力を発揮するのである。アプリケーション仮想化とIT全般統制がどのように結びつくのかを見るとともに、本連載の最終回となる今回は、IT全般統制を実現する同社のソリューションの全容もあらためて振り返ってみたい。
仮想アプリケーションが実現するIT全般統制とは
LANDesk Software株式会社(以下、LANDesk)の新しいソリューションである「LANDesk Application Virtualization」(以下、LDAPV)の機能については、前回の記事で詳しく紹介した。アプリケーションを仮想化して1つのパッケージにまとめることで、レガシーなアプリケーションが最新の環境でも実行できるなど、このツールには大きなメリットがあることは、十分にお分かりいただけただろう。
LDAPVで実現するIT全般統制では、このパッケージ化機能と「LANDesk Management Suite」(以下、LDMS)との連携のふたつがポイントとなる。
テクニカルセールスエンジニア
山田伸吉氏
「たとえば、(本連載の第3回で紹介した)LDMSのソフトウェア配布機能と組み合わせて仮想アプリケーションをクライアントに配布すれば、どのマシンであっても同じアプリケーションを即座に利用できるようになります。つまり企業内の環境の均一性が保つことができるわけです」と同社のテクニカルセールスエンジニアである山田伸吉氏は説明する。
さらに、Windowsのユーザーグループを設定しておけば、仮想アプリケーションを実行するユーザーを指定することも可能。部門限定の業務アプリケーションを他部門では動作できないようにするといった、柔軟性も大きな特徴だ。
この実行ユーザーの制限は大きなポイント。考えてみてほしい、アプリケーションの仮想化は、ともすればアプリケーションをコピーし、いくらでも配布できてしまうといったことも可能になる。だがこれはライセンスにかかわる重大な問題だ。IT管理者や経営者としては、ライセンスを、そしてこのツールの使われ方をきちんと管理する必要がでてくる。
LANDesk製品との連携イメージ
ライセンス管理の煩雑さからIT管理者を解放
このツールの使われ方を管理することは、IT管理者の手間を増やすものなのだろうか? 実はそうではない。LANDeskの製品は個々の製品の機能面の優秀さだけにとどまらず、連携の面でも実にうまく設計されている。クライアントPCのインベントリ収集やライセンスモニタリング機能を備えているLDMSが、LDAPVで作成された仮想アプリケーションを使っているクライアント、使っていないクライアントを一元的に管理。仮想化したアプリケーションのライセンス管理も容易に実現できるのだ。
ライセンス管理の煩雑さを経験したことがあるIT管理者ならば、ソフトウェアのライセンスをシステム的に管理できることがいかに便利であるかは簡単に想像がつくだろう。
また、この仮想アプリケーションで作成された、アプリケーションの実行ファイルをどこに保存するかを指定することも可能。LDAPVでは仮想ファイルシステムによって、保存場所を「デスクトップ」と指定しても「仮想デスクトップ」に保存されるため、クライアントPCの環境をクリーンに保つことができる。
「同様に、保存先としてネットワークドライブをあらかじめ設定しておくこともできます。そのため、ユーザーのリテラシーを問わず情報資産を集約できる、というメリットもあるのです」(山田氏)
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