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【第3回】「自社管理の手間を削減するASP、SaaS活用術」(前編)

小山安博
2008/01/08 00:00

前稿「効果が見えるIT全般統制対策とは?」で、IT資産管理とセキュリティ管理の重要性について理解いただけたと思う。だが導入の際は、その前段階としてIT資産の調査やルールの策定などを慎重に行わなければならない。こうした事前の行動も含めると、初期導入コストは膨らみがち。そこでこれ以外の選択肢として考えられるのが、ASPやSaaSの利用だ。今回は、クオリティ株式会社(以下、クオリティ)のインターネットサービスグループ ゼネラルマネージャーである坂田光太郎氏に企業におけるIT統制の実情やASPのメリットを聞いた。

IT統制の4ステップを踏まえて…

 2008年度から始まる日本版SOX法施行に向けて、企業は対策が急務。前回はクオリティのツールから“効果の見える”IT全般統制を実現するソリューションとは何かを探った。

 クオリティは、IT統制の中核はセキュリティ統制であり、そのセキュリティ統制実現には4つのステップがあると提唱。その各ステップとは『社内のIT資産の把握』『初期監査』『対策の実施』『監査レポートの発行』だ。これらを常に改善し続けることで、絶えず変化する社内状況にも対応できる真のセキュリティ統制が実施されるとしている。

クオリティ株式会社
インターネットサービスグループ
ゼネラルマネージャー
坂田光太郎氏
クオリティ株式会社
インターネットサービスグループ
ゼネラルマネージャー
坂田光太郎氏

 この4つのステップの中で特に重要なのが『IT資産の把握』。PCやソフトウェアといったIT資産の配置や、使われ方を把握することで初めて、効率的なセキュリティ統制が可能になる。つまりIT資産の把握はセキュリティ統制に不可欠な要素であり、クオリティが提供しているQAW とQND Plus(以下、QAW/QND)によって、それらが実現するのである。ここまでが前回までのおさらいだ。

 さて、こうしたセキュリティ統制の重要性と実現方法を踏まえ、今回はリスク回避と導入コストについて考えたい。クオリティのインターネットサービスグループ ゼネラルマネージャーである坂田光太郎氏は、調査や導入に携わった経験を元に、独自の見解も交え、企業における資産管理の実情について興味深い話を教えてくれた。

企業規模を問わず設置が困難な“専任”管理者

 最初に坂田氏は、QAW/QNDといった製品を導入すべき背景として、IT資産管理を取り巻く環境が変化していることを指摘する。

 まず「外部環境」の変化が挙げられる。日本版SOX法をはじめ、ISO27001やISMS、ITILなどの法改正や規格化がその一因。それらが定めているIT資産管理の必要性がかつてないほどに高まっているのだ。加えて、WinnyやShareなどのファイル交換ソフト経由による情報流出事故の多発も外部環境の変化の要因。「今までセキュリティに対して関心がなかったような企業でも、『何か対策をしなければ』と気づき始めたのです」と坂田氏は語る。

IT資産管理を取り巻く環境

まずは「現状把握」が大事。正確かつ定期的な管理を行う為には、手作業の管理では限界がある ※クリックすると大きい画像を表示します。
まずは「現状把握」が大事。正確かつ定期的な管理を行う為には、手作業の管理では限界がある
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