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【第3回】「自社管理の手間を削減するASP、SaaS活用術」(前編)

前稿「効果が見えるIT全般統制対策とは?」で、IT資産管理とセキュリティ管理の重要性について理解いただけたと思う。だが導入の際は、その前段階としてIT資産の調査やルールの策定などを慎重に行わなければならない。こうした事前の行動も含めると、初期導入コストは膨らみがち。そこでこれ以外の選択肢として考えられるのが、ASPやSaaSの利用だ。今回は、クオリティ株式会社(以下、クオリティ)のインターネットサービスグループ ゼネラルマネージャーである坂田光太郎氏に企業におけるIT統制の実情やASPのメリットを聞いた。

小山安博  2008年1月8日 00時00分

 次に「内部環境」の変化からもIT資産管理の必要性が持ち上がっている。企業内のPCは、導入から展開、運用、廃棄までというPCライフサイクルにもとづいて管理される。だが運用のフェーズでは、ヘルプデスクの利用や修理、資産管理、ライセンス管理、セキュリティ対策など、多岐にわたる作業が発生する。これらの手間を軽減することが、企業にとって重要になってきているのだ。

 こうした環境の変化へ対応するには、QAW/QNDなどのIT資産管理ツールやソリューションの導入が有効。可能な限りヒューマンリソースを解放することで効率化できる。

 しかし、こうした製品の導入にはそれなりのコストがかかるのも事実。必要性を理解しつつも二の足を踏んでいる経営者もいるだろう。そもそも、こうした製品を導入、運用していくためには、専任のIT管理者の存在が必要なため、リソースなどの問題で専任のIT管理者を設置できない企業では導入自体が難しい。

 クオリティのIT資産管理ツールの販売状況を見てみても、その傾向がはっきり見て取れる。同社のパッケージ製品は、270万ライセンス/3,000社導入という実績を誇る。これは単純計算で、1社あたり800〜900台のライセンスを持っている計算だ。つまり、クオリティ製品の導入企業には大企業が多く、「まだまだ中小企業様には適切なソリューションを提供できていません」と坂田氏は実感を述べている。

 クオリティの調査において、中小企業の多くではPCやセキュリティを管理する専任の管理者がいないという結果が出た。たとえば「経理課のPCに詳しい人」や「基幹系の管理者がPC管理も」といった「兼任管理者」も少なくないという。現実問題として、企業規模を問わず、どのような企業でもどうやら専任の担当者は設置しづらいようだ。さらに、「ITに詳しい人が全くいないため、どういった対策をしていいか分からない」という企業もあったという。

 こうした現状に対してクオリティは、当初はQAW/QNDをアウトソーシングで提供することも検討したそうだが、1社あたりのコスト(費用面、管理面)が厳しく、これでは、導入企業にとってもクオリティにとっても負担となってしまう。これを解決するために、クオリティは新たなサービスを一から開発。それがQAW/QNDのコンセプトを受け継ぎ、ASPやSaaSとして利用可能な「ISM(IT Security Manager)」である。

 ISMであれば専任のIT管理者が設置できない企業も、コストを抑えつつ手軽にIT資産管理サービスを導入できる。では、ISMによってどのようなことが可能になるのか。次回は、ISMで実現する低コストで手軽なIT資産管理サービスをじっくり検証してみよう。(次回更新は1月22日(火)予定)

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http://japan.zdnet.com/channel/quality200712/story/0,3800082391,20363092,00.htm
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