サン・マイクロシステムズ株式会社の会長であるダン・ミラー氏は、2006年の念頭に「地球環境にやさしい製品を提供することで、お客様のIT基盤強化とビジネス効率の向上への貢献と環境保全への貢献を両立できるものと確信してる」と述べた。そんなサン・マイクロシステムズが、2006年11月には、環境省が推進する温室効果ガス排出量の削減を目指すプロジェクト「チーム・マイナス6%」に参加を表明。「環境に配慮した製品(Eco-Responsible Product)」の活用が電力使用量削減につながり、最終的にITコストのTCOを削減できることを企業や組織に向けて積極的に提案している。そこで今回は、ITによるエコロジーを推進するサン・マイクロシステムズの取り組みについて取材した。
Business Efficiencyと環境への配慮
サン・マイクロシステムズ株式会社システムズ・ビジネス統括本部
エンタープライズ・ソリューション本部 本部長
関根 俊夫氏
サン・マイクロシステムズでは、例年「Big Bets」と称したイニシアチブが走っている。2005年は大前提として顧客企業の「Revenue Maximize(収益の最大化)」がテーマとなったが、2006年は次の3つのキーワードが掲げられた。「Business Efficiency」「Business Governance」そして「Community」だ。これらは、昨今注目されているコーポレートガバナンスやCSR(企業の社会的責任)を加味したものとなっている。
この中で「Business Efficiency(ビジネスの効率性)」の柱となっているのが「Make Money」「Eco-Responsiblity(環境への配慮)」「TCO Reduction(TCOの削減)」の3つである。「Eco-Responsiblity」に関しては、今後はハードウェアのコストよりも消費電力や空調のコストの方が経営に大きく影響するようになる、と指摘しているように、事業活動に欠かせないITシステムの活用が環境に悪影響を与えないよう配慮することが企業に求められる。環境経営においては、米国や欧州が先行しているが、日本においてもEco-Responsiblityに関する課題として「スペース、コスト、マネジメント、消費電力」がキーワードになってくる。
「Make Money」と「TCO Reduction」は、表裏一体の関係にある。TCO削減に関しては、システムの運用コスト、管理コストの高さがCIOやCTOの一番の関心事となっている点が挙げられるが、これらのコストを同社のプロダクトでいかに軽減できるかがポイントとなっている。当然、TCOを削減できればMake Moneyにつながる。標準的な技術を用いてシステムをスピーディーに構築し、ひいてはビジネスチャンスを逃すことのないようシステムに柔軟性を持たせることが同社の狙いだ。
クライアントの経営課題にSun Microsystemsでは、Business Efficiencyをテーマに具体的な各種のソリューションで応えていく
消費電力と発熱量を見るサーバ評価基準のSWaP
環境への配慮については、米国SunではRoHS指令やリサイクル法などの対応に以前より注力してきているが、環境配慮を大きくアナウンスし始めたのは、2005年11月に「CoolThreadsテクノロジー」を用いた「UltraSPARC T1」プロセッサを発表した頃からだ。このT1プロセッサを搭載した「Sun Fire CoolThreadsサーバ」と、AMDの「Opteronプロセッサ」を搭載した「Sun Fire x64サーバ」の2つのラインは、ともに消費電力と発熱量を抑えた部分が大きな特長となっている。
これらのサーバ製品の実際の効果を定量的に計測するため、同社は「SWaP(Space, Watts and Performance)値」というサーバの評価基準を提唱している。これは設置スペースあたりの処理性能および、消費電力あたりの処理性能を問うものだ。SWaP値は、ラックユニットの台数と消費電力を掛け合わせたもので、スループット性能を割ることによって算出できる。運用コストを明確にする新しい基準として注目される。
サン・マイクロシステムズ株式会社のシステムズ・ビジネス統括本部 エンタープライズ・ソリューション本部 本部長である関根 俊夫氏は、「Eco-Responsiblityについて、当社では『革新的な技術と、実行と共有』を掲げ、2010年までにCO2削減等を含めたトータルで20%削減を目指した取り組みを進めています」と説明する。「革新的な技術」としては、先に述べたT1プロセッサとOpteronを使ったサーバ製品があり、T1プロセッサは8コアを搭載し最大32スレッドを動作させても消費電力はわずかに73W。さらにシンクライアントの新製品「SunRay 2」の消費電力は4Wとなっている。この他にも、なるべくクルマを使わないよう在宅勤務を推進する取り組みや、イベントやカンファレンス、ホームページなどを通じて、エンドユーザーやパートナーと環境に関する情報をシェアするよう取り組んでいる。
簡易アセスメント(無償)について
システムの処理能力を劇的に向上させるUltra SPARC T1、そしてAMD Opteronプロセッサの効果を御社のシステムに - サン・マイクロシステムズがご提供する簡易アセスメント(無償)でその導入効果をご理解頂けます。
簡易アセスメント(無償)について、くわしくはこちらをご覧ください。
「ガバナンス・運用管理」 の新着情報
-
MS、最大半額の大規模データセンター向け統合運用管理ライセンスを発表
マイクロソフトはWindows Server 2008 Datacenter向けの統合運用管理ライセンス「System Center Server Management Suite Dat... - SAP、GRCソリューション最新版を発表--コンプライアンスは経営の要と説く
- デスクトップ仮想化で削減できるコストは5年間で約8600万円--ITRが試算
- Windows 7からXPへのダウングレード、期間制限付きで提供の可能性
- 不況の今こそ戦略的投資で将来の競争優位性を掴む--オラクル PLM担当者
- ガバナンス・運用管理 一覧へ »
「システムのTCO削減」 のバックナンバー
-
【第3回】地球に果たす2つの「エコ」への責任。地球にやさしいコンピューティングに取り組むサン・マイクロシステムズ
サスティナブルコンピューティングの実現を目指すサン・マイクロシステムズ。3回目となる今回は、同社における「エコロジー」と「エコノミー」への取り組みについて、同社Sun Javaソフトウェア・ソリューション本部 ソフトウェア・ビジネス推進部 プリンシパルソリューションアーキテクトである高橋 徹氏に聞いた。 -
【第2回】複合的なITコストの削減をトータルの視点で考える
-
【第1回】「環境に配慮した製品」を提供し、ecoシステムをビジネス拡大のエンジンに
- システムのTCO削減 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
Windows 7の情報満載
MicrosoftのすべてがわかるZDNet Japanの総力特集 -
工事進行基準、まだ間に合いますよ!
工事進行基準でなにが変わるのか自信をもって言えますか?
企画特集
-
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
【徹底対談】運用管理ツールの賢い使い方
市場背景〜仮想化管理までアナリストが解説! -
仮想環境を実現するソリューション特集
仮想化導入時、こんなところ気にしてますか? -
SOA、BPM、SaaS −今、企業に必要なこと
ビジネス・アプリケーションの今を網羅する特設サイト -
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中 -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には? -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
17. Intel Threading Building Blocks
オライリーブックから出版されている「Intel Threading Building Blocks... -
18. Intel Integrated Performance Primitives
単に最適化コンパイラを使うよりもパフォーマンスを良好にするルーチン...
新着企業動向
-
テンダ、若手女性社員を大抜擢し、コンテンツビジネスの新市場を開拓!! -新入社員に必須な...
テンダ -
国際財務報告基準の衝撃と会計システム構築のポイントがわかるセミナー
NECソフト -
事例のご紹介 Vol.2 | 事業継続
EMCジャパン -
SecureCube / Info
NRIセキュアテクノロジーズ - 企業動向一覧へ»
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。 
